デジタルピヴォ! プラス

[Fリーグ2016/2017プレーオフFinal Round予想]大阪・木暮監督「町田のエース森岡? 止めるべき選手を抑えるっていうことは勝つための鉄則ですから」(2017/3/1)

超攻撃的なチームをつくり上げリーグ1位に輝いた大阪の木暮賢一郎監督。圧倒的な存在感で大阪の待つFinal Round進出を決めた町田をどう迎え撃つのか。インタビューの中に幾つかのヒントがみえた。

 

町田のストロングポイントを再確認

プレーオフ2nd Roundが行われた2月25日、大阪の木暮監督は会場の墨田体育館の2階・貴賓席でFinal Round進出チームをしっかりと見届けた。この試合の直前、彼と偶然出くわした僕は試合後のインタビューの約束を取り付けた。以下の記事がそのときのものだ。
町田は、前日の1st Roundに続いて、2nd Roundでも木暮監督の目の前でエース森岡が1対1の仕掛けから豪快なゴールを決め、場内を沸かせたばかりか、チームのFinal Round進出に貢献した。“来るぞ、来るぞ!”。ファンの期待の中で望んだとおりの結果を出すのだから特別な選手であることは間違いない。
「町田は先制点を獲ると、すごく試合巧者の部分がありますから」と木暮監督は町田の“勝ちパターン”について語ったが、早く帰阪して「リーグで一番いいフィクソ」アルトゥールらと森岡対策を練りたい気持ちにかられたに違いない。
この森岡の先制パンチは実に分かりやすいチームのストロングポイントだが、強みはそれだけではない。町田はイゴール(ロングスロー)→金山(ヘディングシュート)に象徴されるようにゴレイロとスピードスターの連携からも追加点を挙げているし、1st Roundでは中井が、同じくイゴールからのロングスローを相手ゴールラインぎりぎりから折り返して滝田のゴールをアシスト。自らの存在を強くアピールしている。
「町田のストロングポイントがしっかりと出た試合だった」と木暮監督は町田のよさを率直に認めている。それだけにケアすべき点が多いことも改めて痛感したはず。
どちらが相手のよさを消して、自らのストロングポイントを発揮するのか。2年前のプレーオフFinal Round名古屋vs.大阪戦以上の好ゲームになること必至だ。
試合後、熱気冷めやらない2階席の一角、サポーターの打ち鳴らす打楽器の喧騒の中でインタビューは始まった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

町田の特徴、ストロングポイントが
しっかりと出た試合だった

Pivo! Finalの対戦相手が町田と決まったが、率直に、今観た試合の印象は?

木暮 うん、まあ、あの、印象…(町田は)やっぱりこのハードな2試合を勝ってるチームなんでね、モチベーションはあると思うし。自分たちも2年前、2勝して決勝行ったときっていうのはチームの雰囲気もすごいよかったのを覚えていますからね。そういうのを含めれば、手ごわいのは、当たり前のようにね、リスペクトして、いい準備をするだけですけどね。

Pivo! サポーターと観客がこういう特別な雰囲気を醸し出し、会場は大変な盛り上がりとなったが、終わってみれば町田の一方的な結果となった。それはなぜかというと、名古屋にこれといった特徴と武器がなかった印象がある。結局、きっ抗した展開の中で、町田は森岡の個人技が炸裂し、金山の裏へ抜ける動きに、イゴールからピンポイントのロングパスが入ってゴールにつながったり、イゴールのパワープレー返しが決まったりといった、そういう相手を叩きのめすに足る武器を持ってる町田の順当な勝利かなと思うが、どうか。

木暮 まあ、各監督、チームにスタイルがあるんでね。結果を見て、逆もあったと思うし。まあ

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