デジタルピヴォ! プラス

[Fリーグ試合前ウォーミングアップ 大阪・前編]コンタクトスキル・スプリントでは、はがす動きと、縦に突破したときの体の入れ合いを選手たちには意識させている。(大阪・下地達朗フィジカルコーチ)

ボールを使わないウォーミングアップは大型スクリーンの下でシンプルなダッシュから始まった。

 

スプリントにジャンプ、サイドステップなどを加えて動きに変化をつけていく。基本、地味なメニューの繰り返しだ。

 

実戦に即した“コンタクトスキル”

Fリーグの新王者、シュライカー大阪は試合ウォーミングアップでどんなメニューをどんな意図で行っているのだろうか。Fリーグ開幕節・代々木セントラルを例に、ボールを使わないピッチ外ボールを使ったピッチ内でのウォーミングアップを主導する下地フィジカルコーチに話をうかがった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

続いてコーンを使って横1m×縦8mのコースが作られる。

 

このコースでコンタクトスキルを取り入れたスプリントメニューを開始。最初は小曽戸と田村の2人が組んでスタート。ブルーのプラクティスシャツ姿が下地コーチだ。

 

これは片方が後ろ向きのバージョンで、小曽戸が後ろ向きになって腕で田村の進路をふさぐ。

 

これをかいくぐろうとする田村。マークをはがしてボールを受けにいく(もしくはシュートに行く)イメージだ。

 

コースからはみ出さずにゴールを目指す田村、それを拒む小曽戸。

 

コンタクトスキル2組目は新加入の芝野と期待の若手・仁井。

 

後ろ向きでブロック役を務める仁井が終始芝野を止めようとプッシュする。

 

そのままの体勢でゴールへ。このメニューは去年1年間続けてきたというから効果があるのだろう。

 

▪️ピッチ外ウォーミングアッップ / ボールがない状態 / 15分間

基本的に相手に合わせてメニューを変えることはない

Pivo! 昨日(6月10日)の開幕戦で大阪のウォーミングアップを見せてもらって、非常に勉強になった。ウォーミングアップのメニューというのは対戦相手に合わせて変えてるものなのか。

下地 基本的に大きくは変わらないです。もちろん、一般的な部分、体の全般的なウォーミングアップですよね、そこのところは、ピッチ外のところでは多少なりとも変えたりはしますけれども、相手によって大きくは変更はないです。

Pivo! 相手に合わせて変える部分はないと。

下地 そうですね。ピヴォ当てがよく入るとか、すごい相手のディフェンスのコンタクトが多いだとか、そういうのにはボリューム感で調整したりする場合はありますが、基本、大きく流れは変えていません。というのは選手がスムーズに試合に入れるというのも1つ大事な条件になりますので。

(残り 2495文字/全文: 3557文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ