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無料記事:もう目指すべきタイトルはリーグ優勝しかないです(木暮賢一郎監督・大阪)[Fリーグ第10節](2017/8/20)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第10節
湘南ベルマーレ 3-8 シュライカー大阪
2017年8月6日(日) 小田原アリーナ 観客数:1,006人
[得点経過]
0-1 10分05秒 大阪 18 田村友貴
1-1 14分42秒  湘南 15 鍛代元気
1-2 24分11秒  大阪 18 田村友貴
1-3 25分20秒 大阪 14 相井忍
1-4 31分49秒 大阪 10 ヴィニシウス
1-5 33分59秒 大阪 14 相井忍
2-5 35分23秒 湘南 44 本田真琉虎洲
2-6 35分37秒 大阪 20 堀米将太
2-7 35分52秒 大阪 18 田村友貴
2-8 36分37秒 大阪 12 小曽戸允哉
3-8 39分36秒 湘南 10 ロドリゴ

 

以下は第10節・シュライカー大阪・木暮賢一郎監督の囲みインタビューとなる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

Q試合を振り返って。

木暮AFCでの疲労であったりとか、精神的なものが少なからずありました。リーグの順位でいえば、僕らよりも相手の湘南のほうが順位は上で、勝たなくてはいけないですし、アウェーを感じるピッチでもありましたし、いろいろな状況において簡単なシチュエーションではなかったです。ただ、試合前にも選手たちには、そういう簡単ではない状況で火をつけるにはよいシチュエーションだというのは伝えていました。そういうのを踏まえたうえですごく激しいゲームになり、タフなゲームにはなりました。ポゼッションとか内容うんぬんではなく、今日の試合はスペインの首位決戦とか、ダービーマッチのような雰囲気が出ていて、そういうタフなゲームをモノにできたことはよかったと思います。

QAFCを終えて、制約はなくなりました。選手の変化はありましたか?

木暮まずはAFCまでリーグ戦序盤でいい順位を狙いましたし、1度に2個のことをするのも好きではないです。目の前の試合に集中していてほしいというのがベースにありますが、AFCのことを全く無視することは難しいです。前回のセントラルでは意図的に(AFC用に)組んだときにうまくいかなかったこともあり、選手に厳しいことをいったりもしました。AFCが終わればリーグしかないわけですから。もう目指すべきタイトルはリーグ優勝しかないです。アドバンテージはプレーオフファイナルでないですから3位で抜けることがネガティヴかというとそういうことではないですし、今までのように1位を取らないと可能性がないかというとそういうことではないです。ただ、AFCの悔しさを取り返すためにはリーグで1位になるしかないよねという話はしました。最下位のチームと1位の真逆のチーム、シチュエーションの中、勝ち切れたのはチームに火がついたと思いますし、昨年のように上がっていくことを信じています。人間ですから、一見ネガティヴなことが次のステップに行くための大きなパワーの源になることは間違いないと思います。誰もベスト8に行ったからとか、チョンブリといいゲームをしたからということで満足している選手は1人もいないですし、すごく悔しい思いをして帰ってきています。ただ、チームとしては苦しみや2週間生活するということがFリーグではなかなかないですから、そういったところでお互いをよく知るとか悔しい気持ちを共有しようとするところは必ずチームにとって財産になります。タフになった部分の片りんはこの2試合で戦術的にも心技体の心のところでも見えてきたのかなと思います。

Qリーグ1位を取るには名古屋を上回らなくてはいけません。第1クールの名古屋オーシャンズ戦について。

木暮このリーグは世界で見ても勝ち点を年間80点以上取らないとリーグ1位になれないリーグです。僕は全世界を知っているわけではないですが、主要リーグ、少なくともブラジル・イタリア・スペイン・ポルトガルと比べると、それは、スペクタクルとかレベルが高いということではなくて、置かれている状況で年間1位を取るにはノルマが高いリーグです。27勝して、勝ち点が81ですから、33試合のうち27勝しなくてはいけないというのは、6試合しか落とせないということですから名古屋との直接対決が3試合ですから、万が一3試合を落としたとしても、勝ち点81を取るという意味に関しては、十分可能です。どの道、プレーオフにおいては名古屋に勝たなくてはいけないですし、いつ勝つかというのが重要になります。リーグ1位を取るためには、名古屋に3敗しようが、僕は1位になれると思っています。名古屋以外に全部勝てば勝ち点81に届くわけですから。ただ、プレーオフでは勝たなくてはいけません。次は1回目の対戦ですし、そういう意味では楽しみですね。昨シーズンよりも戦力は充実していますので。逆にいうと、今年の名古屋のメンバーは勝ち点を落とさない可能性もあります。先ほどいったことと真逆になるかもしれないですけど、僕らが彼らに3連敗しても勝ち点81を取ることが可能ですという話は10年の平均値からの話です。今年、名古屋が勝ち点90以上取る可能性もあります。そうすると、直接対決で落とすポイントが多いと、先ほど話した論理は成り立ちません。リカルジーニョがいた2012年は無敗であったり、そういうことは止められませんから。その2つの局面を見ていかなくてはいけないので、3試合の直接対決が勝ち点9を僕らが動かすか、彼らが動かすのか。痛み分けになるのか。この時間では奇策を打つということはないですから、しっかりとガチンコで100パーセントで、ある意味チャレンジャーとしてぶつかって、出た結果に対してどういう方向を持たしていくか。僕らはチャレンジャーでもあり、昨年チャンピオンのプライドもありますから。間違いなく、今日以上にタフで激しく、より戦略・戦術のところでの勝負にもなると思います。打ち合いになるかもしれないですし、ロースコアになるかもしれません。今の時点では誰にもわかりませんが、名古屋は近年まれにみるメンバーであるのは明白です。そういう大事な1戦になるのは間違いないと思います。

Pivo!:今節でハットトリックを決めた田村選手はAFCを通して代表・世界と戦うことへのモチベーションがさらに高くなったようです。

木暮田村は出会ったときから大きな目標を持ってやってほしいとはいってました。彼に限らず、(相井)忍であったり、(芝野)創太であったり、そういうところを目指してほしいです。呼ばれる呼ばれないは監督次第ですが、そういう方向づけをしてあげたいと思います。海外に行ったからこそだと思います。

Pivo!:フィクソがたくさんいるわけでない中、佐藤選手の存在の大きさ。復活は大きいですね。

木暮チームにとって非常に重要な選手です。彼にも最高のキャリアを迎えられるようにこれからも高みを目指して努力をしてほしいです。

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