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無料記事:最後のゴールが入ったときのお客さんが立ち上がったときの声・迫力・揺れた会場。あの景色は忘れません(皆本晃・府中)[Fリーグ第11節](2017/8/20)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第11節
府中アスレティックFC 5-4 湘南ベルマーレ
2017年8月19日(土) 府中市立総合体育館 観客数:1,520人
[得点経過]
0-1 03分35秒 湘南 10 ロドリゴ
1-1 07分13秒 府中 21 柴田祐輔
2-1 15分24秒 府中 9  宮田義人
2-2 17分00秒 湘南 10 ロドリゴ
3-2 27分39秒 府中 25 完山徹一
3-3 28分10秒 湘南 7 小門勇太
3-4 33分52秒 湘南 10 ロドリゴ
4-4 38分08秒 府中 13 渡邉知晃
5-4 38分54秒 府中 13 渡邉知晃

 

 

府中市立総合体育館で行われたラストマッチで、府中アスレティックFC(以下府中)は湘南ベルマーレの猛攻・ロドリゴのハットトリック(15ゴールで得点ランキング1位)により一時は劣勢に立たされ、特に勝ち点を落としてはいけないメモリアルゲームで落としかけたものの、終盤は満員御礼となった観客の後押しにも助けられ、最後は同じく今節で15ゴール目を決め、得点ランキング1位をキープした渡邉知晃の2ゴールにより府中は劇的な勝利を収めた。近年府中は序盤戦で勝ち点を積み上げることに苦労をしていたが、今節は結果にこだわるという言葉を体現・象徴するような形で勝利を収めた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は谷本俊介監督皆本晃選手の記者会見と質疑応答となる。

試合を振り返って。

 

 

谷本俊介監督
「お疲れ様でした。何度もいろいろな場所で意識し続けたこの体育館でのラストマッチということの、どんな内容であれ勝って終われたことをうれしく思います。それについては選手もそうですが、今日多くのお客さんが詰めかけてくださって、あれだけ会場を茶色に染めてくれたら、最後の最後まで勝ちを目指してやりきらなければならない気持ちが高まっていたので選手たちはその多くの人たちの期待に応えてトップリーグでプレーしている勝負の世界でやっている選手としてその責任を果たしてくれて、選手たちを誇りに思います。この体育館にはほんとうに思い出がたくさんありますが、僕にとっては今日の試合が1番の最高の思い出になったのではないかなと感じています。内容については4失点をしたので反省すべきところは多々ありますが、それ以上に5点とった選手のあきらめない気持ちと攻撃力を褒めたいと思います。リーグ戦は終わったわけではないですし、今自分たちのいる順位や勝ち点には満足できていないですし、来週にはまた試合があるのでそこに向けていい準備をしていきたいと思います」

 

 

皆本晃選手
「自分でも何度もいっていたように、今日は伝説のゲームにしたいといって皆さんをあおって、自分にもチームにもプレッシャーかけて挑みました。自分たちが思ったようなゲームが完全にできたかわからないです。僕らはディフェンスのチームなので、しっかり堅い守備からボールを奪い、攻撃するチームなので失点してしまえば、自分たちのゲームではなかったかもしれませんが、そことは別として勝ちたい気持ちが最後まで強かったのでそういう部分は見せられたと思います。あとはお客さんが、今日の試合を見てどう感じたかがすべてでした。僕らが伝説のゲームを目指して、僕らにとっては劇的なゲームでした。お客さんたちがどう感じてくれたかが1番重要ですし、ここの体育館ではほんとうにたくさんの思い出があるし、もうこの体育館で試合ができないとなると思うと寂しいですが、今日来てくださった皆さんが何かを感じて、それを発信して、何かが動くきっかけになっていけば僕個人としてはうれしいです。そういうゲームがしたかったので。この1試合でどうにかなるわけではないですが、この体育館とともに育った自分としてはこのチームのためにそういう試合を残せたのではないかなとすごくホッとしているという心境です。ほんとうにこれだけのお客さんが集まってこれだけの雰囲気が出せる体育館は世界中探してもどこかにあるのかなと思ってしまいます。それはいい悪いはわからないですが、こういうすごい雰囲気の体育館があったよねと皆さんに思い出してもらえるとほんとうにうれしいです。ここはもう使えないですし、これからどういう形になるかはわからないですが、ここ以上に愛着のあるアリーナ・もっともっと大きなアリーナでまたお客さんといい雰囲気を作っていけるようになれれば、フットサル界も変わってくると思います。終わってしまったこと。決まってしまったこと。変わらないことをいつまでもいっていても仕方ないので今日のようなすばらしい経験をまた違う次の機会でつくっていけれように。それが何かはわかりませんが、それを1つの指標に、頑張っていく1つのきっかけにしたいと思いますし、僕は今日のこの雰囲気、今日のお客さんのことは死ぬまで忘れないです。最高の思い出にしたいと思います。自分のパフォーマンスに関しては残念かな。ガッカリしたかなというのはあります。チームスポーツなのでみんなが頑張ってくれて、みんなを誇りに思います。

以下は質疑応答。

Q個人としての今日のラストゲームに対する率直な感想について。

谷本今後未来違うところがホームになること。そうなったときのことに関しては前向きに考えていますが、僕の気持ちの中ではここが永遠のホームだなと。もう1度ここに戻って来れるように市が改築するなりしてほしい。そういう気持ちにさせてくれました。もう1度やりたいと終わった後に感じました。その気持ちが1番強いです。

 

 

皆本2年間スペインは行きましたが、僕は18のころから長いことプレーしていますし、約10年くらいここをホームにプレーをしてきました。ここを愛していますし、特別な思いはありますが、この先戻って来れるか、新しいところへ行くかどうなるかはわからないのでなんともいえません。とにかく前を向いていきたいですが、この体育館はずっと忘れない元カノみたいな感じかなと思います。結婚しても忘れられない。ずっと心に残っている元カノかなと思います。次のホームも育てて、愛していきたいですけど、ずっと忘れられないと思います。

Qこの先リーグ戦。府中のどこを見てほしいですか?

谷本今自分たちがこういう問題を抱えているのでそれを払拭するためには結果を残すしかないと思っているので。ほんとうに優勝争いをしていく。そこを見ていただきたいと思います。そのどこを見てほしいかというと、ほかのチームも外国人選手を補強していますし、うちもしましたが、そこに負けないすばらしい日本人選手を見てほしいです。

 

 

皆本僕たちは長いことずっと”フィジカル”といわれてますが、球際の激しさであったり、強さを前面的に打ち出していきたいですし、感じてほしいです。テクニックの部分もありますが、激しいゲームが僕たちの1番の魅力ではないかなと思いますし、見てもらいたいです。それから、最終的に内容もそうですが、気持ち・結果が大事なので、今シーズンは結果にこだわってやっていきたいと思います。

Qこの体育館での思い出では谷本監督は今日とのことですが、皆本キャプテンとしてはどうですか?

皆本ずっと考えながら体育館に向かいました。ロッカーに入ったときもここで着替えるのも最後なのか。この席に座るのも最後なのか。とかいろいろ考えました。キャリアを振り返ったときに今日のゲームは忘れられないゲームになったのではないかなと思います。プレーのクオリティーだったり、起きたことはたくさんあるのですが、最後のゴールが入ったときの会場の雰囲気だったり、空気だったり、あの瞬間のお客さんが立ち上がったときの声。迫力。あの感じ。あの景色・あのシーンは忘れない。トモアキが決めて、あの会場が揺れた瞬間は忘れないです。

 

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