デジタルピヴォ! プラス

山下日記(2017/8/21~8/31)~ Dele Yaoneと『シュラクリ』と~ 

『シュラクリ』でコーチ役を務めたヴィニシウス(右)と田村友貴の両選手。クリニックを通して終始まじめな対応には感心させられた。

 

・8月21日(月)  『拳に聞け!』

数日前に図書館でスポーツグラフィックナンバーを見ていて、不定期連載コラム(?)の「上方アウトサイダー」の筆者・塩田武士さんが、成長していく若いボクサーと彼を支える元お笑い芸人の生き様を描いたスポーツドキュメンタリーで、2年前に発行した自著 『拳に聞け!』を紹介しているのを見てさっそく借り出しをし、そして、一気に読み終えてこの日、返却した。

もともとヘミングウェイが大好きで、もっぱら戦争、闘牛、ボクシング、フィッシングと男くさい物語を好んで読んできたが、訳者というフィルターを通して表現される翻訳ものはどうしても細かいニュアンスの部分で靴の上からかゆいところをかくもどかしさが消せない。そこへいくと関西という僕にとって異文化の中での物語とはいえ、日本人が書いた 『拳に聞け!』は主役から脇役まで登場する関西人たちの掛け合いが絶妙で笑いと涙なしには読めなかった。

競技フットサルをベースにしたスポーツドキュメンタリーを書いてみたいとの思いがずっとある。『拳に聞け!』のように人間味あふれる中にスポーツの真髄が書けたら達成感はひとしおだろう。でも、乏しいイマジネーションと筆力ではそれもかなわず時間だけがすごいスピードで僕を追い越しつつある。でも、いつかは…。

・8月26日(土) 岐阜のDele Yaone優勝

『DUELO Pivo! Jr Champion’s Cup 2017』エスタジオ横浜予選は6チームを集めて行われ、岐阜から父兄ともども4台のクルマを連ねて遠征してきたDele Yaone(デレ ヤオネ)が優勝、9月10日の決勝大会への出場権を勝ち取った。
選手は専任ゴレイロがいないばかりか、たった6人(うち2人は5年生)で5戦全勝。そのフィジカルもさることながら、試合の前後やハーフタイムに例えばセットプレーの確認や修正を選手同士が行い最後は荒川博行監督がまとめて伝え、ピッチへと送り出す。テクニックはもちろんのこと、監督が指示しているときですら無駄話をし集中力に欠けている他チームとの差は歴然としていた。
この年代からディシプリン(規律)の重要性を自覚しているこのチームが精鋭が集う決勝大会でどんな活躍をするのか大いに楽しみだ。

・8月27日(日) 『シュラクリ』と『PIVO CURRY』

(残り 2007文字/全文: 3025文字)

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