縦に紡ぎし湘南の

【アカデミー通信】貞富信宏ユース監督コメント

湘南ユースは12月3日、馬入で日大藤沢高と対戦し、試合はスコアレスドローで決着した。神奈川県U-18サッカーリーグ1部はこの日、全日程を終え、湘南は2位となり、「プリンスリーグ関東・参入決定戦」進出はならなかった。以下、試合後の貞富信宏監督の囲み取材のコメント。

――チャンスは多くつくっていた
「あそこまで攻め込んでいけている状況のなかで、最後勝負のところで決め切れないのがチームの現状だと思うので、しっかりそこに今後向き合っていきたい。ああいう場面をたくさんつくるなかで、相手よりも体を投げ出して一歩でも二歩でも先手を取って、そこで触るか触らないかとか、プレッシャーのかかったなかで、勝負のかかったなかで枠を捉えきる技術とか、そういったところは今後も選手にトレーニングを積ませていきたいなと思います」

――先週の慶應義塾高戦で逆転負けを喫し、今週チームとして意識したことは
「基本的にはセットプレー、とくにコーナーキックのところをしっかり修正しようと。また(そのまえの)座間高戦ではフリーキックから失点があったので、セットプレーで失点しないように心掛けました。もうひとつはカウンターのところ。攻め込むシーンが多いなかで、ディフェンスラインのリスク管理やバランス、ラインコントロールを意識して挑みました」

――3年生の活動はこれで終わりかと思うが、どんな声をかけたか
「勝利によって得る成長もあるが、負けてしまったことで得る成長もある。今日このゲームに関しては負けて得た成長だと。3年生はこれでベルマーレでの生活は終わってしまうが、次のステージに進むにあたり、ここで選手一人ひとりが感じたもの、ここで得たものをしっかり活かしてほしいと、そのような言葉をかけました」

――シーズン途中にチームを引き継いだが、今季を振り返って
「シーズン当初は時崎(悠)が監督としてやっていたので、守備のところをベースにかなりチームがつくりあげられていた。そこの意識をしっかりと強固にする作業をするなかで、攻撃面にも目を向かせて、自分自身も目を向けて指導していこうとやったが、勝負のところで決め切れないことからすると、もうひとつ何かが足りないのかなと感じています」

――監督自身が得たものは
「僕自身が得たものは大きいです。育成の観点をしっかり持って選手を見ることや、当然公式戦がやってきますから、サッカーの勝負における指導の面で、得るものはすごくありました」

――来季に向けて
「3年生は純粋に頑張れる集団だったので、そういったサッカーに向き合って取り組む姿勢をしっかりと下級生にも意識させたい。そのなかでプレーの質や戦術面に着手できればと考えています。そこ(上のリーグ)に行ければ当然それに越したことはない。ただ、齊藤未月や石原広教のように、県リーグのなかでしっかり揉まれてトップで活躍する場を得ている選手もいるので、選手の育成も同時に意識しながら取り組んでいきたいと思います」

reported by 隈元大吾

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