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変えるのか、変えないのか/横浜FM戦から一夜明けての考察にならない考察

斎藤学を相手に一歩も引かない戦いを見せ、決定的なシュートも放った高橋壮也。一歩一歩、着実に成長している。

 

なぜ、結果がでないのか。その責任の所在は明白に攻撃陣にある。7試合で3得点。ここ数年では考えられないほどの「貧攻」だ。

確かにセットプレーからの失点は、森保監督が「あれだけ相手がフリーになってしまうことは(通常は)ありえない」と嘆くほど。だが、横浜FM・天野純のボールが素晴らしかったという側面も、見逃してはいけない。「セットプレーで素晴らしいボールが入ってくれば、防ぐことはなかなか難しい」とかつてペトロヴィッチ前監督が語ったことがある。それは、一つの真実だ。

だが、それ以外のシーンで、守備陣は奮闘した。前半は横浜FMにボールを持たれても我慢していい守備ブロックをつくり、後半は横浜FMの決定的なカウンターを水際で防ぐ。もちろん、横浜FMのシュートに精度を欠いた部分もあったが、総じてよく守っていた。

それに指揮官はもともと「1失点は仕方がない」と常々、語っている。つまり、安定した勝利を得るためには「2得点以上」のゴールを平均してあげることが求められるわけだ。ところが今のチームは、7試合で複数得点は1試合もない。プレシーズン、あれほど得点をあげたチームがこの状況だ。

相手のレベルうんぬんではない。リーグ戦でもチャンスはつくっている。だが、ゴールネットを揺さぶることができない。横浜FM戦でも19本のシュート。攻撃が本当に悪ければ、シュートチャンスもできないものだ。

では、どうしてゴールできないのか。

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