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森保一前広島監督、東京五輪代表監督に内定

2012年、広島の初優勝パレードにて。森保一の笑顔、今度は2020年に東京で見たい。

 

 

本当に嬉しい。そして、やはり心配である。それは2011年末、広島の監督に彼が就任した時のような感覚だ。

あの時は、クラブのレジェンドである森保一の帰還を喜ぶ一方で、監督経験のない彼に「ペトロヴィッチ後」が務まるのかという批判もあった。ジャーナリストから「チーム弱体化は間違いない」と彼の就任を否定し、フロントを批判する意見もあった。だからこそ、僕は心配だった。もし失敗して、広島にとって大切な存在である森保一が泥まみれになることを。

監督就任直後に行われた広島の記者懇談会で、僕は新監督に話しかけることができなかった。他の記者やテレビ関係者などが挨拶に行く中で、僕は遠巻きにして彼をずっと見ていた。パーティーの最後、人が少なくなった時にようやく僕は近づき、「おめでとうございます」と告げた。

「ずっと、話しかけてこなかったですね」

森保一は笑った。そして。

「すごく、心配そうな顔をしてますよ」

「そりゃ、そうでしょう」

僕は思わず、そう言った。森保は、笑った。

「昔から僕を知っている人は、みんなそうですよね」

そして結果は、ご存知のとおりである。

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