「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐12[H] 松本山雅FC戦のポイント(2016/05/07)

村田達哉フィジカルコーチの手ほどきでコンディションを上げてきた平本一樹。

先週から村田達哉フィジカルコーチの特別メニューでコンディションを上げている平本一樹。

J2第12節、東京ヴェルディ(17位=勝点10/2勝4分5敗 得失点-5)は、松本山雅FC(7位=勝点16/4勝4分3敗 得失点+3)とホームで対戦する。上位の松本を相手に東京Vはどう立ち向かうのか。こういうときに頼りにしたいのが、反骨の人、平本一樹である。

■ヴェルディの一番悪いパターン

昨季、周囲の下馬評を覆し、躍進した東京Vの攻撃陣の中心にいたのは平本一樹だった。前線のポイントとなってよし、縦に仕掛けてよし。形勢危うしと見るや、中盤まで下がって味方を助ける。力強いプレーで若い選手たちを引っ張った。

今季、僕はまだ平本が存分に能力を発揮したゲームを見ていない。正確には、背中を負傷した昨季のリーグ終盤からずっとだ。

チームの機能性を左右するキーマンが各ポジションにいる。攻守の要となる中後雅喜。最終ラインを統率する井林章。決定機を演出する高木善朗。得点源として期待されるドウグラス・ヴィエイラ。そこに若い選手が絡み、個とチームが成長曲線を描いていくのが理想だ。

平本は攻撃の柱であるとともに、ピッチ内外でチームに与える影響力の高いプレーヤーである。東京Vが不振から抜け出すには、彼のフルパワーを引き出すことが不可欠だろうと思う。

「内容はそれほど悪くないのに負ける。むしろ良くなっているところもあるのに勝てない。これ、昔からヴェルディの一番悪いパターンですよ。負けは負け。少し見どころがあった程度のことを言い訳の材料にしてはいけない」

平本は淡々と語った。では、点の取れない理由をどこを見つけているのか。

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