「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-18[A] ジェフユナイテッド千葉戦『闘志は目に見える』(2016/06/13)

2016年6月12日(日)
J2第18節 ジェフユナイテッド千葉 vs 東京ヴェルディ
16:03キックオフ フクダ電子アリーナ
[入場者数]11,196人 [天候]曇、弱風、気温26.7℃、湿度64%

千葉 2‐2 東京V
前半:0‐0
後半:2‐2
[得点]
1‐0 船山貴之(53分)
2‐0 井出遥也(59分)
2‐1 ドウグラス・ヴィエイラ(74分)
2‐2 澤井直人(78分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 鈴木椋大
DF23 田村直也(75分 高木純)
DF15 ウェズレイ
DF3   井林章
DF6   安在和樹
MF20 井上潮音
MF8   中後雅喜
MF14 澤井直人
MF7   杉本竜士(60分 高木善)
FW18 高木大輔(60分 ドウグラス)
FW25 平本一樹
(ベンチメンバー:GK26太田岳志。DF24林昇吾、30高木純平。MF10高木善朗、13船山祐二、28楠美圭史。FW17ドウグラス・ヴィエイラ)

監督 冨樫剛一

■炎のカウンターアタック

胸が熱くなった。東京ヴェルディがカウンターに打って出る。右から左から中央から、4、5人が敵陣になだれ込む。緑のゴール裏のチャントがひと際大きくなる。この瞬間にすべてを懸ける、決戦の構えだった。

J2第18節、ジェフユナイテッド千葉のホーム、フクダ電子アリーナに乗り込んだ東京V。ゲームは後半になって動いた。53分、巧みなパス回しから東京Vの左サイドを崩し、船山貴之のゴールで千葉が先制。59分、東京Vのクリアミスから、井出遥也が田村との1対1を制し、左足のシュートをゴールネットに突き刺した。

あっさりやられてしまったように見えるが、井出はこの世代屈指のタレントだ。そう易々とは止められない。リオ五輪の代表に入っていないのが不思議なくらいである。この日もドリブルのキレは抜群で、東京Vの守備陣は対応に手を焼いた。

短時間で失点を重ねるのは東京Vの弱さだ。惨敗の二文字が僕の頭をよぎる。ここで、千葉が一気に押し潰そうとしてきたらひとたまりもなかったが、陣形を整えゲームを安全にクローズしようとしてきた。60分、冨樫監督は高木善、ドウグラスを同時に投入し、戦局の打開を図った。この采配は、ずばり的中する。

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