「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-19[H] 京都サンガF.C.戦『逆境に打ち克つ』(2016/06/20)

2016年6月19日(日)
J2第19節 東京ヴェルディ vs 京都サンガF.C.
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]4,209人 [天候]曇、弱風、気温24.1℃、湿度77%

東京V 2‐1 京都
前半:0‐1
後半:2‐0
[得点]
0‐1 エスクデロ競飛王(32分)
1‐1 澤井直人(64分)
2‐1 井林章(75分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 鈴木椋大
DF23 田村直也
DF15 ウェズレイ
DF3   井林章
DF5  平智広
MF20 井上潮音
MF8   中後雅喜
MF14 澤井直人(90分 高木純)
MF16 中野雅臣(68分 高木善)
FW17 ドウグラス・ヴィエイラ
FW18 高木大輔(14分 杉本)
(ベンチメンバー:GK26太田岳志。DF19大木暁、30高木純平。MF10高木善朗、28楠美圭史、33渡辺皓太。FW7杉本竜士)

監督 冨樫剛一

■アクシデント、てんこ盛り

「あれ、一発レッドですよ」。ハーフタイム、番記者仲間のひとりが語気を強めて言う。18分、裏に抜け出した澤井が、飛び出してきた菅野孝憲に引っかけられ、転倒したシーンを指してだ。大坪博和主審が菅野に示したカードは黄色だった。目を疑った。僕もおおいに取り乱したが、「そうだね。忘れよう」と短く返した。

実際、スタンドにいる僕らが固執しようが、忘れようが試合に影響を及ぼすことはビタイチない。だが、常日頃からレフェリーのジャッジに平静を失う選手たちの姿、チームの精神面の脆さを指摘しておいて、ぐずぐず言っていては筋が通らない。忘れて点が入るなら苦労はないが、それ以外に取るべき態度はないように思えた。

アクシデント、てんこ盛りの前半だった。相手のスライディングタックルを受けた高木大が後頭部を打ち、脳震盪の疑い。足首を痛めたことも加わり、14分で杉本と途中交代した。前述した疑惑のイエロー。アンドレイがボックス内で犯した明らかなハンドも見逃された。

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