「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【お知らせ】8月の更新予定(2016/07/29)

こんにちは、ライター海江田です。こないだのアウェー清水エスパルス戦。静岡駅からの帰りの夜行バスで、通路を挟んだ反対側が緑者のカップルだったんですよ。

「勝ってよかったっすねえ。善朗、やってくれました」
「清水の人たち、ちょーヘコんでたなあ」

バスが出発するまで、いい気になってはしゃいでいたんですが、ふと隣席の男性を見ると手元のスマホが自分と同じスポナビの試合速報画面。もしやと視線を上に移すと、襟元からオレンジのタオルマフラーがちらっと見えました。つまり、4列シートに橙緑緑緑の並び。し、しまった。悪いことしたなあ。負けて帰るしんどさはこちらもよく知っており、身の縮こまる思いでした。

アウェーのたしなみとでもいいましょうか。長らくこの仕事をやってきて何をいまさらなんですが、そのへんの考え方は近頃変わってきました。

遠征に駆けつけるサポーターが持つだろう「うちの監督、選手たちに心細い思いをさせてなるものか」という気持ち。メディアの人間にも多少はあるんですね。

たとえば、監督会見。ホームチームが勝利したとき、監督は報道陣から拍手を浴びます。ときにはドローでも拍手。アウェーチームの監督が勝ったときは、ひっそりと席を立つことがほとんどです。

ハードコアな一面を持つ僕はアウェーだろうと、われらが勝者は拍手で送りだしたいと盛んに手を叩いていました。すると付和雷同ってやつで、だいたいは周りが追従してくれます。まあ、ヴェルディの場合はいつも多勢に無勢だから、その気負いもあったのかもしれません。

ところが、たまにそうならないことがあって、昨年の群馬では、僕とやむなく加勢してくれたリポーターの高木聖佳女史の拍手が会場に寒々しく響くという事件がありました。ふたりして恥ずかしかったねと笑い、「群馬のヤツら、付き合いワリいな」とあとで毒づいたりして。

単に僕がトシを食ったせいなのか、はたまたチームの状況がそうさせるのか。「うちの監督を独りにしてはならぬ」という思いはありつつ、最近は監督会見の部屋に入る時点で喜びモードを切り替え、「拾わせていただきました」とおとなしくしています。

さて、8月の更新予定です。常日頃より、練習場やメールで記事の感想を伝えてくださったり、さまざまなお力添えをいただき、心から感謝しております。

月 【マッチレポート】

水 【フットボール・ブレス・ユー】or【この人を見よ!】
木 【練習レポート】
金 
 【監督・選手コメント】
  Jリーグ試合開催日 【直前インフォメーション】
※日曜開催以外の場合、【マッチレポート】は翌日更新。
※第2週は試合の日程が詰まっているため、【フットボール・ブレス・ユー】or【この人を見よ!】の読みものコーナーはお休み。

通常どおりですね。下旬から始まる天皇杯もレポートを出します。【SBG探偵局】などの不定期シリーズのペースを上げていきたいというのが今月の目標です。

 

ランド百景。

ランド百景 2016.7.15

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