「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【練習レポート】特集 GKトレーニング(2016/09/28)

本日、東京ヴェルディは10:00、15:00の2部練習を行った。午前はパス&コントロール、2対2(フリーマン1)のボール回し、クロス&フィニッシュ、4分の1コートでの4対4といったメニュー。オフ明けとあって、フィジカルとテクニックの両面を意識した負荷の高いトレーニングとなった。

■崩れた状態が狙い目

選手たちの表情が苦しそうに歪んだのが、最後に行われた4対4のメニュー。攻撃側がひとり外に出て、クロスの配給役となるルールが課せられていた。つまり、中は3対4の状況。攻守が目まぐるしく入れ替わり、短い距離を何度も往復するなか、いかにタイミングを合わせてゴールネットを揺らすか。トランジション、運動量、技術の高さが要求されるトレーニングだ。

守備側の戻りが遅れ、中央にフリーの選手が待ち構える。ところが、澤井直人のクロスは精度を欠き、誰とも合わなかった。

すかさず、冨樫剛一監督の指示。

「直人! 相手が崩れた状態になったとき、そこでどんなボールを入れられるかが大事じゃん。中の選手にピンポイントで合わせられるかどうかで、ゴールの成否は決まるんだぞ」

北脇健慈のクロス。

北脇健慈のクロス。

密集地帯を突破しようとする安西幸輝。

密集地帯を突破しようとする安西幸輝。

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