「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【練習レポート】トレーニングマッチ vs 川崎フロンターレ『もっと驚きを』(2016/10/24)

2016年10月23日(日)
トレーニングマッチ 川崎フロンターレ vs 東京ヴェルディ
11:00キックオフ 川崎・麻生グラウンド

川崎 2‐1 東京V
前半:2‐0
後半:0‐1
[得点]
1‐0 森本貴幸(7分)
2‐0 森本貴幸(PK/17分)
2‐1 林昇吾(53分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 鈴木椋大(59分 26太田岳志)
DF30 高木純平(69分 35谷口栄斗/東京Vユース)
DF19 大木暁
DF15 ウェズレイ(46分* 37深澤大輝/東京Vユース)
DF16 中野雅臣
MF13船山祐二(46分*  45永井秀樹)(75分 38河田稜太/東京Vユース
MF11 南秀仁
MF9   アラン・ピニェイロ(46分* 34大久保智明/東京Vユース)
MF7   杉本竜士(80分 15ウェズレイ)
FW25 平本一樹(46分* 24林昇吾)
FW29 北脇健慈

■十年ひと昔とは言うけれど

昨日、東京ヴェルディは川崎フロンターレとトレーニングマッチを行った。

ここ何年か、僕は麻生グラウンドにはご無沙汰で、新しいクラブハウスができてからは行ったことがなかった。それでも最寄りの栗平駅からの道順はおおよそ憶えているから大丈夫だろうと高をくくっていたのだが、途中で迷子になってしまい、11:00キックオフに間に合わないという不始末。

すごいなあと思ったのが、道行く人々に「フロンターレの練習場に行きたいんすけど」と尋ねると、誰もがちゃんと知っているのである。要領が悪く、結局4、5人に訊いたのだが、みんな親切に教えてくれた。ランドの周辺で同じことがあった場合、ちょっと離れるとこうはいかないのではないかと思う。ここでも川崎の歩んできた、たしかな道のりを思い知らされた。

やっとこさ麻生グラウンドにたどり着き、ピッチを横目に坂を登っていたら、川崎のゴールが決まってギャラリーがわっと沸く。「森本(貴幸)だ」の声が聞こえた。一瞬、ナイスと思ったが、全然ナイスじゃなかった。

川崎はボールを回し、パスをつなぎ倒してゴールに迫る。一方、東京Vはカウンターからアラン・ピニェイロや平本一樹、南秀仁などがチャンスをつくった。J1とJ2の力関係は当然あるとして、十年ひと昔、両者がそっくりそのまま入れ替わったように感じられた。

前半、川崎が森本の2ゴールでリードを奪い、後半、東京Vは永井秀樹のスルーパスから林昇吾がゴールを決め、一矢を報いている。故障から復帰して間もない、永井、平本が実戦に近い場を踏めたのは、ひとまず収穫だ。

冨樫剛一監督は言う。

「レベルの高い相手とやることによって、自分たちにできること、足りないことの両方が感じられたゲーム。やはり、チャンスはありながら、最終的にゴールを取り切れないところがね。永井と平本はコンディションを上げつつありますが、ゲーム体力の部分はまだこれからです」

開始直後、アラン・ピニェイロのポストを叩く惜しいシュートがあったらしい。僕は見ていない。

開始直後、アラン・ピニェイロのポストを叩く惜しいシュートがあったらしい。僕は見ていない。

南秀仁は元気いっぱいにフル出場。

南秀仁は元気いっぱいにフル出場。

得点を決めた林昇吾。果敢にオーバーラップを仕掛けたのが、ゴールを呼び込んだ。

得点を決めた林昇吾。果敢にオーバーラップを仕掛けたのが、ゴールを呼び込んだ。

登里享平と激しく競り合う大木暁。

登里享平と激しく競り合う大木暁。

おっ、森本貴幸。2ゴールを許した。

おっ、森本貴幸。2ゴールを許した。

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