「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【インタビュー】高木善朗『SBGヒーロー2016』受賞インタビュー・後編(2016/12/06)

『SBGヒーロー2016』を受賞した高木善朗。

『SBGヒーロー2016』を受賞したMF10高木善朗。

『SBGヒーロー2016』を受賞した高木善朗選手の特別インタビュー、後編です。前編をご覧いただき、何か足りない気がすると感じた読者は正しい。そう、インタビューカットがないんです。人様を表彰し、トロフィーを贈呈するなんて初めての経験で、僕はいくらか緊張していたんだと思います。スポンサーボードの前での撮影を終えたら、カメラの仕事はおしまいという気分になっていました。善朗選手はいい顔をして話していたのに、ごめんなさいね、ほんとに。

※前編はこちら

■おれが絶対に目立ってやるという気持ち

――アカデミー出身の後輩たちについて聞かせてください。自分たちの頃と比べ、変化や違いは感じますか?
「はい。はっきり言えば、同じような子が上がってくるなと」

――個人の色が薄い?
「プレーだけではなく、性格も」

――ああ、みんないいヤツ。
「そう、みんないいヤツなんですよ。そして、みんな、ある程度は巧い。自分たちの代はそれぞれの特長がわりとはっきりしていて、ぶっちぎりで性格の濃いヤツもいたんで」

――92年組はバラエティに富んでいますよ。大木暁選手みたいな、面白いキャラもいた。
「それがないなと。トップの練習に参加するユースの選手を見ても、似通ったプレースタイルとメンタリティを感じます。その印象は、プレーよりもメンタリティのほうがより強いかな。『おれが絶対に目立ってやる』といった気持ちが見えない」

――もっとギラギラしていい。
「僕がトップに上がった頃は、J2にいるのが当たり前の状態ではなかったですから。ここにいてはダメなんだ、早く上に行かなければいけないという状況。自分がトップでスタメンを張り、試合に出て結果を出してやると思ってました。ヘンな言い方になりますけど、自分のほうが巧いし、やれるんだと決め込んで。そのへんの姿勢の違い。1年目だから出られなくて当然と考えているのか、このあたりでいっかと受け止めているのを感じますね」

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