「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐2[H] 大分トリニータ戦のポイント(17.3.5)

ドウグラス・ヴィエイラが前線にポイントをつくれるか。

ドウグラス・ヴィエイラが前線にポイントをつくれるか。

J2第2節、17位の東京ヴェルディ(勝点0/0勝0分1敗 得失点-1)は、7位の大分トリニータ(勝点3/1勝0分0敗 得失点+2)と、味の素スタジアムで対戦する。ホーム開幕戦。多くのサポーターにとっては、この日が新シーズンのスタートだ。

■準備におおわらわ

ホーム開幕の前日、東京ヴェルディのクラブハウスは準備でごった返していた。味の素スタジアムを彩るのぼりをつくり、選手パネルを用意。まさかの漏れがあってはならぬと、細心の注意を払いながらの作業が続く。

この日、FC東京のホームゲームが開催される都合、前日設営ができない。よって当日にすべて行うしかなく、スタッフは早朝6時に集合とのこと。電車ならほぼ始発だ。空が白みかけた頃、皆いそいそと家を出る。晴れそうなことだけが救いだ。

どのくらいの入場者数を見込むのか。あるスタッフは言う。

「天気が良くて、当日券がある程度出れば……6000人あたりですかね」

昨年、ホーム開幕の北海道コンサドーレ札幌戦は9,272人だった。J2屈指のアウェー動員数の助けを借りた格好だ。

「ヴェルディの試合を一緒に観に行こうよ。そこに何かもうひとつ加われば。強さ、面白さ、引きつける何かを」

それを求め続けて、もうずいぶんと月日が流れた。本質的にはそういうことではなく、スタジアムにいる時間が特別だと感じられず、習慣化できなければやがて人は離れていくのだが、最初のきっかけが重要なのはたしかだ。

数あるきっかけのなかで、「開幕戦」はどのクラブにも等しく与えられるスペシャルカードである。この機会を生かさない手はない。

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