「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-9[H] ザスパクサツ群馬戦『お待たせ!』(17.4.23)

『TAMA BOYS』2017.4.22

『TAMA BOYS』2017.4.22

2017年4月22日(土)
J2第9節 東京ヴェルディ vs ザスパクサツ群馬
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]2,786人 [天候]雨時々曇、無風、気温21.5℃、湿度52%

東京V 3‐1 群馬
前半:1‐0
後半:2‐1
[得点]
1‐0 ドウグラス・ヴィエイラ(45+2分)PK
2‐0 アラン・ピニェイロ(53分)
2‐1 岡田翔平(60分)
3‐1 アラン・ピニェイロ(87分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF5   平智広
MF18 高木大輔(54分 安西)
MF17 内田達也
MF8   中後雅喜(46分* 橋本)
MF6   安在和樹
FW7   アラン・ピニェイロ
FW10 高木善朗
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ(70分 梶川)
(ベンチメンバー:GK34内藤圭佑。DF23田村直也。MF2安西幸輝、27橋本英郎、30高木純平、33渡辺皓太。FW38梶川諒太)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ドウグラスの咆哮

前半終了間際に得たペナルティーキック。キッカーは、ドウグラス・ヴィエイラ。ゴールキーパーの動きの逆を突いてシュートを決めたドウグラスは、崩れ落ちるように座り込み、天に向かって咆哮する。

「自分が必要としていたゴールを、これまで取ることができていませんでした。待ち望み、自身に強く要求していたゴールです。やっと取れて、うれしかった」(ドウグラス)

真っ先に後ろから抱き締めたのは高木大輔。キッカーを譲った高木善朗やアラン・ピニェイロが次々に駆け寄り、チームのために骨惜しみしない好漢を祝福した。

もっとも勝負の世界では、情に引きずられるのは禁物だ。優れた人間性とは別に、その人をパフォーマンスで評価しなければならない。9試合目の初得点はいかにも遅すぎた。だが、プレッシャーに打ち克った得点を自分のことのように喜んでくれるチームメイトを得た、関係性を築いたのもまたドウグラスが時間をかけて積み重ねた仕事の一部に違いない。

今季いまだに勝利がなく、最下位に沈むザスパクサツ群馬をホームに迎えた一戦。東京ヴェルディは苦戦した。

群馬の分厚い中盤をなかなか突破できず、少しでも足からボールが離れるとすぐさま激しく当たってくる松下裕樹、売り出し中のルーキーである高井和馬のドリブルに手を焼いた。

互いにミスの多いゲームとなったが、主にピッチ中央付近でボールロストする東京Vに対し、群馬は自陣のゴールに近い位置でミスが出た。このあたりは両者の順位がきれいに反映されている。

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