「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-10[A] アビスパ福岡戦『ねじ伏せられた』(17.4.30)

『博多っ子』2017.4.29

『博多っ子』2017.4.29

2017年4月29日(土)
J2第10節 アビスパ福岡 vs 東京ヴェルディ
14:04キックオフ レベルファイブスタジアム
[入場者数]8,247人 [天候]晴、無風、気温24.1℃、湿度36%

福岡 1‐0 東京V
前半:0‐0
後半:1‐0
[得点]
1‐0 ウェリントン(82分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF5   平智広
MF2   安西幸輝
MF17 内田達也
MF8   中後雅喜(84分 中野)
MF6   安在和樹
FW7   アラン・ピニェイロ(88分 高木大)
FW10 高木善朗(64分 梶川)
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK34内藤圭佑。DF23田村直也。MF18高木大輔、27橋本英郎、33渡辺皓太。FW11中野雅臣、38梶川諒太)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■わかっていても止められない

春の陽光が照りつけるピッチに、勝者として立っていたのはアビスパ福岡だった。

82分、ジウシーニョの縦パスに駒野友一が抜け出し、ふわっと入れたクロス。井林章のマークを振り切ったウェリントンが頭で合わせる。地面に叩きつけたヘディングシュートは柴崎貴広の手の先を抜け、ゴールに吸い込まれた。この日、唯一生まれたゴールである。

東京ヴェルディにとっては、我慢に我慢を重ねたゲームだった。相手に主導権を握られ、ほんの一瞬匂ったチャンスは、福岡のタイトなディフェンスにすぐさまかき消された。

僕は、現状の力を出し切ったうえでの敗戦と受け止めた。最後は押し切られてしまったが、接戦に持ち込んだのはまぎれもなく東京Vの力であり、そのなかで勝機をたぐり寄せようとした。少なくとも箸にも棒にもかからないゲームではなかった、と。

だが、選手たちの受けた印象はこれと異なる。

「90分を通してみれば完敗ですね」

と言うのは内田達也だ。

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