「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-15[H] 京都サンガF.C.戦『スティル・ベイビー』(17.5.22)

『日野市サンクスマッチ』2017.5.21

『日野市サンクスマッチ』2017.5.21

2017年5月21日(日)
J2第15節 東京ヴェルディ vs 京都サンガF.C.
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]5,435人 [天候]晴、弱風、気温27.2℃、湿度50%

東京V 1‐2 京都
前半:1‐0
後半:0‐2
[得点]
1‐0 ドウグラス・ヴィエイラ(40分)
1‐1 本多勇喜(67分)
1‐2 ケヴィン・オリス(80分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF5   平智広
MF18 高木大輔(81分 中野)
MF33 渡辺皓太
MF17 内田達也
MF6   安在和樹
FW38 梶川諒太(74分 二川)
FW10 高木善朗
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ(70分 安西)
(ベンチメンバー:GK34内藤圭佑。DF19永田充、23田村直也。MF2安西幸輝、27橋本英郎、32二川孝広。FW11中野雅臣)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■吉野恭平は言った

勝ったな、と思った。前半を終えて、1‐0。サッカーくじのtotoすら久しく買ってないが、海外のブックメーカーで見られる試合の途中でベットできるシステムがあれば、迷わず有り金すべてを突っ込んでいた。

試合は、東京ヴェルディのプランどおりに進行していた。ゲームの主導権を握り、ピッチを広く使って京都サンガF.C.を走らせ、エネルギーを削り取っていく。気温27.2℃。日射しが強く、消耗戦となるのは必至だった。

京都の攻撃に、怖さはなかった。前線に田中マルクス闘莉王がいる。だが、攻撃は単発、かつ狙いも散漫。東京Vのディフェンス陣は余裕をもって、対応できていた。

そのうえ、点まで入った。40分、平智広の入れたクロスに対し、相手が目測を誤ってクリアできない。ドウグラス・ヴィエイラが棚ぼたのゴールを決めた。実際、ドウグラスのトラップは明らかなハンドだったが、井上知大主審はこれを見逃した。90分をデザインし、疲弊した相手をじっくり攻略しようと目論んでいたところ、望んだ以上の成果を挙げた。

ゲーム再開。東京Vサイドは、さっきのハンドだったなあ、とふわふわしているように見えた。少しばかり気まずさがあるのだろう。わりとありがちだ。そこで、遠慮は無用とばかりに畳みかけようとしたのが高木善朗。相手のフリーキックを、飛び出してブロックし、すぐさまカウンターに打って出る。このあたりの苛烈さ、容赦のなさ、勝負に対する辛い姿勢は高木善の特性だ。後半、それは裏目に出ることになるのだが。

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