「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-24[H] カマタマーレ讃岐戦『結び目のほつれ』(17.7.23)

『カブトムシ&クワガタ クラフト工作教室』2017.7.22

『夏休みだよ。カブトムシ&クワガタ クラフト工作教室』2017.7.22

2017年7月22日(土)
J2第24節 東京ヴェルディ vs カマタマーレ讃岐
18:33キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]3,980人 [天候]晴、弱風、気温28.8℃、湿度70%

東京V 3‐3 讃岐
前半:1‐2
後半:2‐1
[得点]
0‐1 李栄直(5分)
0‐2 永田亮太(37分)
1‐2 アラン・ピニェイロ(44分)
2‐2 中後雅喜(62分)
2‐3 西弘則(82分)
3‐3 アラン・ピニェイロ(86分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF3   井林章
DF19 永田充
DF5   平智広
MF2   安西幸輝
MF33 渡辺皓太
MF8   中後雅喜(46分* 橋本)
MF6   安在和樹
FW7   アラン・ピニェイロ
FW38 梶川諒太(46分* 高木善)
FW13 カルロス・マルティネス(69分 ドウグラス)
(ベンチメンバー:GK34内藤圭佑。DF4畠中槙之輔。MF17内田達也、27橋本英郎。FW9ドウグラス・ヴィエイラ、10高木善朗、18高木大輔)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■いつものように追い上げるが

成熟の度合いを高めていく過程にある、ほつれやほころび。特定のチームを定点観測する味わい、ともに歳月を重ねる喜びは、ここに集約されるのではないかと僕は思うのだ。

これぞプロという妙技に感嘆する一方、生身の人間が見せる未熟さに惹かれる。ほつれやほころびに、美しさをも見出す。チームと個人の両面において、出来上がっていく経過をそばで見られるのが愉しい。

が、しかし。そうは言っても。

J2第24節、東京ヴェルディは5連敗中のカマタマーレ讃岐をホームに迎えた。ロティーナ監督は、新加入のカルロス・マルティネスを、いきなり先発で使ってきた。

「カルロスのコンディションは100%ではなく、スペインのシーズンが終わってから、今日初めて大きなピッチでプレーしました。ドウグラス(・ヴィエイラ)の状態が万全ではなく、これまで彼は途中出場でもよいプレーをしていたので、カルロスの先発起用に賭けてみようと」(ロティーナ監督)

開始早々、安西幸輝のバックパスが弱く、讃岐に決定機をプレゼント。長澤拓哉のシュートは枠を逸れ、東京Vは難を逃れた。

これでピリッとするかと思われたが、5分、東京Vは相手のロングスローをはね返せず、李栄直にゴールを許す。さらにショッキングだったのが、37分の失点だ。

井林章が裏に抜けるアラン・ピニェイロに縦パスを入れる。讃岐がクリア。自陣の深い位置でボールを持った渡邉大剛は、逆サイドに広がるスペースを見つけていた。

高い位置を取っていた安在和樹の裏、ボランチの脇に生じた広大な空間。渡邉のパスを受けた永田亮太はすいすいボールを運び、右足を振り抜く。強烈なミドルシュートがネットに突き刺さった。

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