【無料記事】【練習レポート】次こそは自分を(17.9.29)
■さあ、おれの出番だと意気込んだが
朝夕めっきり肌寒くなり、日ごとに秋深まる季節。10月1日、東京クラシックと銘打たれた、J2第35節FC町田ゼルビア戦を迎える。勝負の9月を未勝利で終え、東京ヴェルディは現在9位。しっとりした秋の情緒や旬の味覚を知らないわけではないが、そんなことより勝点3が本音だ。
前節、1‐4で敗れた名古屋グランパス戦、左ひざを痛めていた安在和樹がメンバー外となり、カルロス・マルティネスは筋肉系のトラブルにより途中交代となった。
ふたりのコンディションについて、ロティーナ監督は言う。
「アンカズは先週より状態がよくなり、次はしっかりメンバーに数えることができると思います。カルロスは左足のふくらはぎを痛め、今週のトレーニングは部分的な合流に留まりました。明日の前日練習で状態をチェックし、起用の判断を下すつもりです」
名古屋戦、チームの敗戦に加え、個人としても落胆を味わった選手がいる。プロ2年目の林昇吾だ。
第33節の横浜FC戦、故障の影響で動きに精彩を欠いた安在と交代し、林は途中出場。次節、安在のコンディションに不安ありとなれば、代役の一番手だった。
通常、先発メンバーはセットプレーの確認を行う前日練習で判明する。ところが、そこで林に声はかからなかった。
「チャンスだと思いました。そのつもりでトレーニングしていたので、スタメンに入れなかったのは悔しかった。ただ、相手が攻撃力の高い名古屋だったので、いつも以上にディフェンスを気にした面はあったと思います。その意味では自分が使われなかったのは予想どおりの部分も」
林の胸中は、悔しさと納得感が半々といったところのようだ。
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