「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.26 真っ向勝負でぶち抜く ~DF2 安西幸輝~(17.10.12)

夏以降、安西幸輝は好調の波に乗り、持ち前の突破力に磨きがかかってきた。果敢にゴールを目指す姿勢がチームに推進力を与え、攻撃の一翼を担っている。
DF登録ながら前線から最終ラインまで幅広くプレーでき、サイドも選ばない。ユーティリティ性の高さは器用貧乏と紙一重だが、安西の場合、幅を広げるのと同時にスケール感を増している。プロ4年目のシーズン、J1昇格以外、眼中にない。

■わかっていても止められない

もともと豊富な運動量には定評があった。一気に縦に抜けるスピードもある。物怖じしない勝ち気なメンタルも見どころのひとつだ。今季、そこにゴール前での決定的な仕事が加わってきた。

安西幸輝は言う。

「ゴールに近い場所で相手と向き合ったら必ず仕掛ける。右でも左でも関係ない。後ろにカバーがいて1対2の状況だったら、無謀なプレーをしないように気をつける必要はありますが、それ以外は全部自分で持っていくつもりでいます。あいつがボールを持ったら、何かを起こしそうだな。敵も味方もお客さんも、その場にいる全員がそう思う選手になりたい」

小細工抜きの真っ向勝負だ。相手はわかっていても止められない。敢えて、構えているところをぶち抜く。これほど痛快なことはない。

「そっちのほうが見ていて楽しいと思いません? 僕はそういう選手が好き。心が躍って、わくわくします」

J2第29節、V・ファーレン長崎戦の決勝弾。そして第36節のモンテディオ山形戦、アラン・ピニェイロの先制点につながったシュートは、その強い意志の発露であり、最近の成長が凝縮されたプレーだった。

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