宇都宮徹壱ウェブマガジン

「Jリーグマスコット好きが集まる会」に参加してみた! サポートクラブを超えた交流は今後も増えるか?

 FIFAランキングで日本の順位がまたしても後退。ついに56位、ウズベキスタン(49位)やサウジアラビア(52位)よりも下のアジア6位にまで落ち込んだ(参照)。非常に気になるところではあるが、この話題については来月のワールドカップ・アジア最終予選(10月6日、対イラク戦=ホーム。11日、対オーストラリア戦=アウエー)であらためて触れることにして、今回はちょっと違った方向の話題を提供したい。

 バンコクでの最終予選取材から戻ったばかりの9月9日、「第2回Jリーグマスコット好きが集まる会」なるイベントに参加することとなった。誘ってくれたのは、ジェフ千葉サポーターのいぬゆなさん。マスコット好きなJサポが集まるという以外、何も情報がない。が、少なからず興味があったので、やはりマスコットに造詣が深く、グッズのデザインの仕事を幅広く手がけている大場理惠さんをお誘いした。

 渋谷にある会場に到着して、まず驚いたのがカフェの2階を貸し切ってのイベントであったことだ。そして三々五々集まってきたマスコット好きは14名。参加者は、まず持参したお気に入りのマスコットグッズの飾り付けをはじめ、それから自身の帰属を明らかにするべくレプリカユニに着替える。千葉、水戸、柏、浦和、甲府、FC東京。ほとんどは関東のクラブのサポーターだが、何と遠く福岡から駆け付けた男性サポーターがいたのには驚いた。翌日に川崎戦があったとはいえ、とても「ついでに来た」ようには思えない。彼を突き動かしていたのは、まさに凄まじいまでのマスコット愛であった。

 参加者と話してみて、いくつか新しい気付きがあった。まず、マスコット愛に年齢や性別や職業は関係ないということ。次に、彼ら彼女らの大半は職場ではマスコット愛を内に秘め、それゆえこうした語り合う場を求めていたこと。そして、彼ら彼女らの中には「マスコットをきっかけに」Jリーグを観戦するようになった人が何人かいたこと。3番目に関しては、何となく「そういう人もいる」という話を耳にしたことはあったのだが、実際にお目にかかったのはこれが初めてであった。

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