宇都宮徹壱ウェブマガジン

Bリーグに打ちのめされた日 今日の現場から(2016年10月1日@CNAアリーナ★あきた)

 10月最初の週末は秋田へ。今回の主目的は日曜日にホームゲームを開催するJ3のブラウブリッツ秋田なのだが、土曜日にBリーグ・秋田ノーザンハピネッツのホーム開幕戦があるというので取材してきた。最近、何かと話題のBリーグだが、会場で観戦するのは今回が初めてである。いささかあおり気味のタイトルを付けてみたが、その徹底したエンターテイメント重視の演出に、かつてない新鮮な感銘を受けたのは紛れもない事実。そもそも、高齢化と人口減少が深刻な問題となっている秋田で、これほど本格的な興行を楽しめるとは想像もしていなかった。本稿では「演出」という観点から、当日の模様を写真メインでお伝えすることにしたい。

 試合会場はCNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)。まるで宮﨑駿アニメに出てきそうな、その外観にまず圧倒される。とにかく天井の高さが尋常ではない。

 内観はこんな感じ。通常は3368人収容だが、仮設席を加えることで「5000人以上収容」というBリーグの規定をクリアしている。この日の公式入場者数は4328人。ほぼ満席の状態だった。

 屋内スポーツの場合、照明や音響をはじめ、さまざまな演出が可能となる。スモークが焚かれたり、炎が飛び出したり、試合前の演出がとにかくド派手の一言。一瞬たりともオーディエンスを飽きさせることはない。

 個人的にちょっと感動したのが、試合前に観客全員が起立して『秋田県民歌』を斉唱したことだ。ただ単に本場アメリカの演出を模倣するのでなく、こうした「ご当地感」があるのもうれしい。なお、この日はJリーグの村井満チェアマンも視察に訪れていた。

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