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【無料記事】歓喜と追悼のプレーオフ 今日の現場から(2016年12月4日@キンチョウ)

 12月4日、大阪のキンチョウスタジアムにて、J1昇格プレーオフ決勝を取材。周知のとおり、セレッソ大阪がファジアーノ岡山に1-0で勝利し、3シーズンぶりのJ1復帰を決めた。試合のコラムは週明けのスポーツナビに掲載する予定なので、本稿では先の航空機事故で亡くなったシャペコエンセのケンペス選手(元セレッソ大阪/ジェフ千葉)の追悼の模様を写真メインでお届けする。

 取材現場に到着。ふいにブーケの香りを感じたので視線を移すと、そこにはケンペス選手の献花台が設置されていた。

 キックオフ2時間前で、すでに多くの花束が手向けられており、そっと手を合わせるサポーターの姿も後を絶たない。

 幼いファンからのメッセージ。親御さんと相談しながら書いたのだろうか。そっくりな似顔絵に、胸が締め付けられる思いがする。

 選手入場後、天に召されたストライカーに黙祷が捧げられる。セレッソの選手たちは、ケンペス選手の背番号をあしらったシャツを着用して、この日の勝利を誓った。

 そして、タイムアップ。試合後、DFの藤本康太は「ケンペスも天国から見ててくれていたと思うので、しっかり(昇格を)報告できてよかったです」と語っている。

<この稿、了>

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