Jリーグは女子サポの献身に甘えていないか? 『スポーツ観戦女子プロジェクト』で気付かされたこと
Jリーグのレギュラーシーズンが終了し、年内の国内フットボールのイベントはFIFAクラブワールドカップ、天皇杯、そして皇后杯を残すのみ。ここ最近、比較的時間ができたので、普段あまり縁のなさそうな会合にも積極的に顔を出すようにしている。今週の月曜には『スポーツ観戦女子プロジェクト』が主催する『GIRLS TALK(ガールズトーク)』というイベントに取材者として参加してきた。
『スポーツ観戦女子プロジェクト』とは、その名のとおり「スポーツを観戦する女性を増やすにはどうすればよいか」という問題提起から生まれたプロジェクトだ。主催者の畔柳理恵(くろやなぎ・りえ)さんいわく「飲み会でそういう話で盛り上がって、気がついたら私がやることになっていたんですけど(笑)」。それでも当日は50名弱の参加者が集まり、そのうち半数が若い女性という、非常に華やいだイベントとなった。
今回のトークイベントの登壇者は3名。Bリーグ広報部長の経沢希志子さん。資生堂ジャパンの営業企画・エリアマーケティングで、今年のパ・リーグの「野球観戦メイク」を担当した谷川有加さん。そしてJユニ女子会発起人のひとりで浦和レッズサポーターの木下紗安佳さん。競技もさまざまなら、スポーツとの関わりもさまざま。経沢さんはリーグの「中の人」であり、谷川さんは「社命で野球と関わるようになった」ビギナーであり、木下さんはサポーターという、非常にバランスのとれた人選であった。
さて今回「ガールズトーク」という、およそ場違いなイベントに参加したのは、友人である畔柳さんからお誘いを受けたから、という理由だけではない。「スポーツを観戦する女性を増やすにはどうすればよいか」という問題提起は、私自身もここ数年、Jリーグの現場でずっと気にしていたことだ。もちろんJリーグの内部でも、女性や若者といったライト層をいかに取り込むかについて、いろいろ試行錯誤していることは存じ上げている。が、彼らのアイデアがどこまで女性のココロを捉えているのか、いささかの疑問がないわけでもない。そこでこの機会に、彼女たちの本音の一端に触れたいと思った次第である。
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