宇都宮徹壱ウェブマガジン

取材現場から振り返る2016年のサッカー界 WMフォトギャラリー<1/2>

 2017年最初のメインコンテンツは、2016年を振り返ることからスタートしたい。おかげさまで昨年も、さまざまな取材現場に赴き、さまざまな人たちにお話を伺い、そのたびに積極的な情報発信を心がけてきた。紙媒体での発信はかなり限られたものとなったが、スポーツナビの他にも、当WMYahoo!個人など、ネット上でのアウトプットの手法を確立できたのは昨年の収穫であったと思う。

 一方、WMのコンテンツのひとつとして昨年の元日よりスタートした『徹壱の日記』は、1日も欠くことなく日々の記録を継続し、めでたく1周年を迎えることとなった。過去の日記を読み返してみると、原稿には反映されなかったディテールや個人的な想いが蘇ってくるので、習慣化してよかったと思っている。そんなわけで今回は写真と日記、そして各メディアに掲載したコラムから、月ごとに2016年のシーズンを振り返ってみることにしたい(肩書などは取材当時のもの)

【1月】

1日(金)天皇杯決勝@東京

 元日の天皇杯決勝は、浦和レッズ対ガンバ大阪。会場は東京の味の素スタジアムであった。試合は圧倒的に浦和が押していたものの、長谷川健太監督の的確なベンチワークが奏功し、ガンバが2-1で勝利した。試合自体は見応えがあったが、会場があまりにも自宅から近いことに、ちょっと違和感を覚えたことを思い出す。(参照)

13日(水)いわきFC会見@東京

 有明コロシアムにて、株式会社ドームのキックオフパーティーを取材。一番のお目当ては同社が全面サポートする、いわきFCの会見であった。写真は、右からピーター・ハウストラ監督、ドームの安田秀一社長、そしていわきスポーツクラブの大倉智社長。「日本のフィジカルスタンダードを変える」という、いわきFCの壮大なプロジェクトはまさにこの瞬間から始まった。(参照)

23日(月)イスラエルリーグ取材@テルアビブ

 1月下旬は、初めてイスラエルを旅した。誤算だったのはユダヤ教のシャバット(安息日)の存在。シャバットに当たる金曜日の日没から土曜日の日没までの間、公共交通機関は完全にストップする。結果、取材できたリーグ戦は、1月23日にテルアビブのブルームフィールド・スタジアムで開催された、マッカビ・テルアビブとマッカビ・ペタク・チクヴァのみ。それでも現地では、貴重な経験の連続であった。(参照)

【2月】

18日(木)Jリーグ・プレスカンファレンス@東京

 Jリーグの開幕に先立ち、都内でのプレスカンファレンスを取材。これまでの「キックオフカンファレンス」から、「プレスカンファレンス」と名称が変わっていたのは、小さいようで大きな変化であった。何だか業界の内輪の会となった印象が強く、Jリーグの縮小傾向を意識せざるを得なかった。もちろんこの時は、のちのDAZN(ダゾーン)の登場など想像もできなかった。

20日(土)富士ゼロックス・スーパーカップ@横浜

 Jリーグの新シーズン開幕を告げるゼロックス。サンフレッチェ広島とガンバ大阪による一戦は、雨天の中で行われた。個人的に非常に残念だったのが、試合前のマスコット集合写真に「雨に弱いマスコット」が参加しなかったこと。この年のマスコット総選挙は、ベガルタ仙台のベガッ太さんがセンターポジションに返り咲いた。(参照)

28日(日)J2開幕(清水対愛媛)@清水

 今年のJリーグ開幕戦は、28日にIAIスタジアムで開催された、J2の清水エスパルス対愛媛FCを取材。クラブ設立以来、初めてJ2で開幕を迎えることになった清水であったが、取材中は折に触れて「サッカーどころ」としての底力を感じることができた。1シーズンでのJ1復帰も納得である。(参照)

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