宇都宮徹壱ウェブマガジン

中間発表で個人的に気になる3体とは? 第5回Jリーグマスコット総選挙に寄せて

 このところシリアスなテーマばかりを取り上げてきたので、今週は久々に楽しい話題について触れてみたいと思う。去る2月8日、第5回Jリーグマスコット総選挙の中間発表が行われた(結果はこちら)。ざっと見たところ、1位サンチェ(広島)、2位ベガッ太(仙台)、3位ドーレくん(札幌)といった上位陣の「手堅さ」が感じられるものの、本稿ではそれ以外の気になる3体のマスコットについて、自称「マスコット評論家」としての見解と期待するところを述べたいと思う。

 その前に、今回の総選挙の概況について触れておこう。2013年の第1回以来、今年で5回目を迎えるとあって、今回の総選挙はJリーグファンの間ですっかり定着した感がある。シーズン開幕を告げるFUJI XEROK SUPER CUPは、本来的には前年のリーグ戦チャンピオンとカップ戦ウィナーによるカードであったが、これに総選挙が加わったことで当該クラブ以外のサポーターも楽しめる大会となった。この意義は、小さいようで大きい。JリーグのSNS戦略とも上手くマッチして、今回の中間発表もTwitterを中心に大いに盛り上がることとなった。

 もうひとつ、今回の総選挙のトピックスを挙げるならば「J3マスコットの参戦」である。思えばJ3が開幕した14年当時、マスコットを保有していたのは、ブラウブリッツ秋田、町田ゼルビア、ツエーゲン金沢、そしてガイナーレ鳥取の4クラブのみであった。しかしその後、J3でもマスコットを保有するクラブは増加し、今回は9体のマスコットが参戦している。中には、まだ3Dがない鹿児島ユナイテッドのゆないくーや、名前すら決まっていないFC琉球のマスコットもエントリーされている。今回の総選挙は、まだマスコットを持たないクラブが「ウチもそろそろ」と考える契機となるかもしれない(カマタマーレ讃岐のカマちゃん・タマちゃんも、そろそろ復活してほしいところだ)。

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