宇都宮徹壱ウェブマガジン

【無料記事】画質の向上は? 電話でのサポートは? プレステは? DAZNの「中の人」にじっくり話を聞いてきた!<2/2>

■DAZNのCMが4月に入って減っている理由

――御社の広告について質問させてください。ラシュトンCEOによれば、日本での宣伝に20億円くらいかけているそうですが、2月や3月に比べると4月に入って宣伝が落ち着いている印象を受けます。今後の展開をどう考えているのでしょうか?(村田)

中野 われわれはサッカー以外のスポーツも扱っていますので、それらを横グシにした展開を考えております。先月ですとF1やMLBやプロ野球が開幕しましたし、この後ですとヨーロッパのブンデスリーガやラ・リーガや各国カップ戦が佳境に入ってきます。そういったものを織り交ぜながら、展開していく予定です。

――そういえば「For You」のCMは、最近見なくなりましたね。(宇都宮)

中野 推していくべきメッセージは何かということをもう一度検討した上でキャンペーンを展開していこうと考えております。先々週から始まったマルチ画面の『Jリーグ・ゾーン』ですとか、16カメを入れて中継する『サンデーJプライム』といったものを推していきながら、よりJリーグの面白味を伝えていくようなキャンペーンにしていきたいと思っています。

――通信放送は安定が難しいということでしたが、他の国ではだいたい衛星放送と通信があって、視聴者には選択の余地があります。今後、サブライセンスで衛星放送を認めるということは考えておられますか?(鈴木)

中野 Jリーグに関して、私の聞いている限りでは話は上がっていないと思います。今後のビジネスの展開の中で、そういうオプションもあるとは思いますが、今のところは出てないですね。

――話は尽きませんが、そろそろお時間のようですね。最後に、この機会にDAZNさんから、Jリーグファンにぜひとも伝えたいことがあれば。(宇都宮)

中野 Jリーグさんが制作された映像を、より臨場感をもって、パフォームグループと共に皆さまにお届けしたいと思っております。そのためのカメラ配置であったり、プレビューショーやレビューショーといったコンテンツであったり、さらにはソーシャル(・ネットワーク)でもさまざまな展開をしていきながら、より皆さまにJリーグを楽しんでいただければと思っております。また、カスタマーサポートにいただいたお声につきましても、後のサービス改善につなげるべく動いておりますので、引き続き温かく見守っていただければと思います。

――私が見る限り、JリーグのファンはDAZNさんを「仲間」だと思っている人の方が多いように感じます。もちろん厳しい声もないわけではないですが、共にJリーグを盛り上げていこうという気持ちに変わりはないと思いますので、今後もこうした機会をいただければありがたいです。(宇都宮)

中野 ぜひ。こうしてお客さまのお声を届けていただけるのは、私どもも非常にありがたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

<この稿、了>

【編集部より】当コンテンツは、5月2日より「無料公開」とさせていただきました。今回の取材にあたり、DAZNさんから「できるだけ多くのユーザーさんにも知っていただきたい」という強いご希望があり、協議の結果このような結論に至りました。会員の皆さまには、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

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