宇都宮徹壱ウェブマガジン

よりファンとの距離を近づけるために DAZN「中の人」取材を終えての備忘録

 今週お届けしたDAZN取材について、あらためて振り返ってみることにしたい。今回の取材はWM会員の皆さんにアンケートをお願いするなど、これまでになく多くの人を巻き込んで実施されている。また、われわれのような小さな個人メディアが(交渉に多少の時間がかかったとはいえ)DAZNという外資系メディアに単独取材ができたという意義も、決して小さくないだろう。そうして考えると、今回に関してはインタビュー記事を「出しっぱなし」にするのではよろしくない、と考えた次第である。

 私の考えを明らかにする前に、取材に同行していただいたニート鈴木さんのコメントを紹介しておきたい。記事をお読みいただいた方はお気づきだろうが、今回のインタビューで主に技術周りの質問をしていたのが鈴木さんであった。彼はCS放送のみならず、DAZNやスポナビライブといったさまざまな通信コンテンツ視聴しており、ユーザーとしての評価を定期的にSNSで発信している。まずは今回の取材を終えての感想を聞いてみた。

「直接お話を聞けて、個人的な疑問が解消できたところは満足しています。ただ、いくつかの質問に関して『かわされたかな』と感じるところはありましたよね。『検討しています』とか『進めているところです』という答え方にしても、どこまで具体的に進んでいるかがわからない。プレステの件もそうでしたけど、『ああ、進めてくれているんだ』と希望的に捉えることができるかもしれないけど、『永遠に検討中なんじゃないか』と不安に思うこともありますよね」

 鈴木さんは「DAZNに対して不満ばかり言っているわけじゃなくて、評価している部分もあるんですよ」としている。具体的には、コンテンツが充実している上に、月々の視聴料金がCSよりもはるかに安いことだ。だからこそ「スカパー!との棲み分けがあってもいいんじゃないですかね」というのが鈴木さんの主張だ。

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