【イベント】渋谷で語る「サッカー×マンガ」 人気マンガ家たちによる夢のトークセッション<2/2>
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■「四国にJクラブはできっこない」という思いから生まれた『ORANGE』
――みなさんはスタジアム観戦とTV観戦、どっちが多いですか?
大武 私の場合、スタンドで観戦したいけどなかなか行けないですよね。代表戦は行ける時は行っているんですけど、FC東京と横浜FCの試合は「行けなくてすみません」って感じで。年間にすると、だいたい10試合ちょっと行ければいいかなと。
――その分、TV観戦環境は充実していますよね。以前、事務所にお邪魔したら大型のプラズマTVが置いてありましたから。
大武 もちろん、サッカーを観るために買ったんですよ。そしたらDAZNになって(苦笑)。
――その話はまた別の機会に(笑)。能田さんが愛媛FCを応援するようになったきっかけは、何だったのでしょうか?
能田 ちょうど漫画を描き始めた頃にJリーグが始まって、大学が広島だったこともあって最初はサンフレッチェを応援していました。愛媛FCの存在を知るようになったのは、『ORANGE』という漫画を連載していたときですね。あの当時、四国にはJクラブがひとつもなくて、「どうせJクラブなんかできっこないから、せめて漫画の世界だけでも」と思って描いていた、妄想みたいな作品だったんですけど(笑)。
――そうしたら、愛媛FCというJFLのクラブがJリーグ入りを目指していると。
能田 そうです。しかも徳島ヴォルティスとザスパ草津との三つ巴状態で、「何とか力を貸してください」って愛媛の事務所から電話があったんですよね。それから「じゃあ、マスコットでも描きますかね」って話になって。
――それで、オ~レくん、たま媛ちゃん、伊予柑太が生まれるわけですが、気がついたら愛媛FCの選手やスタッフの似顔絵まで描くことになったんですよね。
能田 最初は気軽に引き受けたんですけど、ここまで続くとは思わなかった(苦笑)。当時の愛媛FCって、毎年のように半分ぐらいの選手が代わっていたんで、似顔絵の作業量がハンパなかったんですよ。Jリーグ入りして数年で原稿料が出るようになりましたが。
――それ以前については、推して知るべしですね。上野さんは普段、どのあたりの試合をご覧担っています?
上野 エルゴラッソで何年か番記者をやっていた大宮、あとFC東京は98年の終わりくらいから見ていますね。海外では、マンチェスター・ユナイテッド。いつかユナイテッドと仕事をするのが僕の夢です。大武さんはチェルシー派でしょ?
大武 そうです。テリーとランパードが好きで、きっかけはそのへんでしたね。この間もスタンフォード・ブリッジで(マンチェスター・)シティ戦を観戦して、すごく良かったので、向こうで暮らすこともちょっとだけ考えましたね。でもJリーグが観られなくなるから、すぐに却下しましたけど(笑)。
――高田さんが応援しているヴェルディは、今季は調子がいいですね。
高田 楽しいですよね(笑)。去年はけっこうしんどいシーズンだっただけに。監督が変わって、きちんと決め事ができると、こんなにも違ってくるんだなと感心して見ています。
能田 愛媛FCの場合は、去年までいた木山(隆之)さんにしても、今年就任した間瀬(秀一)さんにしても、たまたまなのかもしれないけど監督選びでは外していないという印象ですよね。ここを外したら一瞬でJ3に落ちてしまいますから(笑)。サッカーの内容をどうこう言う人もいますけれど、ありがたいことに僕は楽しみながら試合を観ています。
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