宇都宮徹壱ウェブマガジン

イランから一息ついて、そしてロシアへ 徹壱の日記2017 6月12日(月)~18日(日)


6月12日(月)晴れ@テヘラン

 7時起床。テヘラン3日目も暑い日となった。朝食後、自室で少し仕事をしてから9時45分にM川さん、K谷くんと前日会見の取材に向かう。今日から取材現場は、試合が行われるパス・スタジアムに移り、移動は徒歩と地下鉄である。テヘランの地下鉄には久しぶりに乗車したが、アルファベット表示もしっかりしているので外国人にも使い勝手がよい。およそ1時間で目的地に到着する。

 11時、まず日本代表ハリルホジッチ監督の会見からスタート。フランス語から日本語へは樋渡群さん、日本語から英語へは羽生直行さんがそれぞれ通訳。絶妙なコンビネーションである。会見の内容はこちら。怪我人が多い中盤の構成については、いろいろと試行錯誤をした末に「タクティクス面で素晴らしいトレーニングができたし、いいものがグラウンドで見られた」と語っており、肚た様子が感じられた。もしかしたら井手口陽介のスタメンもあるかもしれない。

 前日練習は夕方の17時からなので、いったんホテルに戻ることに。途中、スタジアム近くのメガストアのITショップに立ち寄り、ネットに接続できないiPhoneを診てもらう。すると英語ができるイラン人スタッフが入れ替わり立ち替わり現れ、ああでもないこうでもないとアドバイスをしてくれた。イランの人たちは外国人、とりわけ日本人に対して実に親切である。結論として、チャージがゼロになっていたことが判明。そんなに使った記憶がないのだが、チャージを継ぎ足したらネットへのアクセスもテザリングも可能になった。これで明日の試合では支障なく仕事ができる。解決してくれたお店の人はもちろん、付き合ってくれたM川さん、K谷くんにも感謝である。

 14時にホテルに帰着。ホテルで昼食を摂って、1時間ほど休息をとり、16時にロビーに集合して再びパス・スタジアムに向かう。いつものように冒頭15分の練習公開、そして練習後のミックスゾーン取材。吉田麻也は「暑さによる集中の欠如や判断ミスも起こり得るので、そういうのを想定してお互いにカバーしあいながらプレーしないといけない」とした上で、「フィジカル的にも精神的にもきつくなるので、明日は賢く戦わないといけない」と語った。明日のイラク戦は、精神面と賢さを競う戦いとなりそうである。

 撤収後、M川さんとK谷くんはアザディ・スタジアムで行われるイラン対ウズベキスタンをスタンド観戦するということで、私とR川さんは彼らの荷物を預かってタクシーでホテルに戻る。21時、R川さんの部屋でルームサービスをオーダーして、イランの試合をTV観戦。現場音を極力排したイランのTV中継はなんとも不思議なものに感じられた。試合は2-0でホームのイランが勝利。これでグループ2位以内を確定させたイランは、アジアで最初のワールドカップ行きのチケットを手にすることとなった。

 23時にR川さんの部屋を失礼して、自室にて残りの仕事に着手。WMのフォトギャラリーは、写真をチョイスしたところで猛烈な眠気に襲われた。残りの作業は明日の朝に回すことにする。午前0時40分就寝。

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