宇都宮徹壱ウェブマガジン

8年ぶりのモスクワと初めてのカザン 徹壱の日記2017 6月19日(月)~25日(日)

6月19日(月)くもり/くもりのち晴れ@成田~モスクワ

 6時30分起床。慌てて起き出して、すぐにホテルをチェックアウト。京成線で成田空港第2ビルを目指す。今回のエアはJAL。早めにチェックインと出国審査をして、搭乗ゲートで仮眠の続きをしながら過ごす。10時20分、搭乗開始。偶然にもJFAの顔なじみの方と一緒だった。コンフェデの視察ではなく、モスクワから乗り換えて別のミッションがあるらしい。

 10時45分、テイクオフ。昼の機内食をいただいてから、4時間ほど睡眠。起き出してから、ゲラのチェックと「Jリーグ25周年企画」の第4回の執筆。今回は2000年の「ネットメディア勃興期」を扱う。いろいろ調べながら進めなければならないので、機内の有料ネットサービスにアクセスする。本当に便利な時代になったものだ。モニターの地図は、ヴェリキ・ウスチュグとかキチメングスキー・ゴロドクとかトゥタエフとキムルイといった、知らない地名ばかりが出てくる。ロシアは本当に広い。

 9時間40分ほどのフライトでモスクワのドモジェドヴォ空港に到着。入国審査はやや緊張したが、パスポートをじっくり検分されただけで(おそらく偽物の日本パスポートを警戒しているのだろう)、何かしら質問されることもなく無事に通過。米ドルをロシア・ルーブルに換金して、現地SIMを500ルーブル(約1000円)で購入する。それにしてもこの国は、国際空港でもなかなか英語が通じない。英語でのコミュニケーションに関しては、モスクワよりもテヘランのほうがまだ上だ。

 怪しげなタクシーの勧誘を振り切って、エアポート・エクスプレスで45分かけてモスクワ中心街へ。そこからメトロに乗り換える。滞在中、メトロはよく利用することになるので、トロイカカードを購入。私はロシア語をまったく話せないが、キリル文字を何とか読めるのとグーグル・マップのおかげで、さほど迷うことなくホテルに到着することができた。

 荷物を下ろしてから、買い出しを兼ねてホテル周辺を散策。クレムリンに近い高級観光地のためか、店はどこも価格帯が高そうだ。なぜかどこもウォッカが置いてないので、水とビールだけを購入。いったんホテルに戻って、ドイツ対オーストラリアを映りの悪いTVで観戦しながら原稿を執筆。21時、ロシア料理のテイクアウトチェーン店『カフェ・ムームー』にて夕食。「そんなに高くないだろう」という勝手な思い込みから、サラダとスープと肉料理とワインを頼んだら、1800円くらいかかってしまった。

 22時にホテルに帰着。今回泊まった宿は、1室が2階建てになっていて、バス・トイレが1階、ベッドが2階という珍しい作り。あまりに疲れが溜まっていたので、そのままベッドに倒れ込む。(おそらく)22時30分に就寝。

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