宇都宮徹壱ウェブマガジン

『We are Diamonds』を歌っていいのはどんな時? 相良純真(URAWA BOYS創設者)✕ロック総統<4/4>

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■今季は久々にアジアを獲れるチャンス

――先日、埼スタで行われたドルトムント戦を取材してきました。結果は残念でしたけど(2-3)、選手たちはリーグ戦のようなプレッシャーを感じることなくプレーしていたように思います。その後、鈴木啓太氏の引退記念試合もあって、ほっこりした雰囲気に包まれているように感じられました。いずれも華試合ではありましたが、浦和サポ的にはどう受け止めていたんでしょうか。

相良 うまく使ってもらえればいいんですけどね。ただドルトムント戦は、向こうのファンにスタンドを支配されている感じでした。実は「ドルトムント戦はいいや。啓太の試合は行くけど」みたいなことを言う連中がいっぱいいたんですよ。

――それってJリーグファンと海外リーグファンの断絶のようにも感じられる話ですね。

相良 でも、啓太の引退試合にたくさん来るのかと思ったら、スタンドに来ていたのは古い人間ばかり。ピッチ上では同窓会っぽくなっていましたけど、スタンドも久しぶりの連中が多かったので同窓会でしたよ(笑)。

総統 さっき相良さんは「ウチらは嫌われてもいいっていうスタンスでやってきている」っておっしゃっていましたけど、それでも浦和が日本を代表するサポーターグループであることに間違いないんですよね、いい意味でも悪い意味でも。これをロックバンドに喩えると、「俺たちは好きなロックをやっているだけ」と思っているかもしれないけど、CD100万枚も売れているようなロックバンドだったら、もうインディーズ時代のような振る舞いはできないと思うんですよ。そこに窮屈さを感じるかもしれないけど、好むと好まざるとにかかわらず、そういう立場になったってことですよ。

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