宇都宮徹壱ウェブマガジン

あえてJリーグをチケット観戦してみた! 記者席では見えてこない発見と感動と課題

 お盆休みが明けて、また日常が戻ってきた。この夏の休暇を皆さんはどのように過ごされたのであろうか。私は(日記にも書いたとおり)カミさんの夏休みに合わせて、Jリーグを3試合観戦していた。カードは、12日の名古屋グランパス対松本山雅FC@豊スタ、13日の清水エスパルス対柏レイソル@アイスタ、そして16日のFC町田ゼルビア対名古屋グランパス@野津田である(名古屋の試合が多いのはカミさんがファンだからだ)。

「休みの日にもJリーグ観戦なんて、ワーカーホリックですね(笑)」と思われる方もいらっしゃるかもしれない。が、仕事の観戦と娯楽の観戦はまったく別物。今回はカメラは持ち込まなかったし、試合中はメモもとっていない。ちゃんと自由席のチケットを購入し、一般客と同じようにシャトルバスに乗り、雨の日は雨具を着用して屋根のない席で観戦した(仕事ではないので、もちろんビールも飲んでいた)。

 普段、Jリーグを取材するときは、キックオフの40分くらい前に手続きを済ませ、そのままメディア控室に直行して準備をすることが多い。初めて訪れる会場でもない限り、スタジアム周辺を散策したり、スタグルを楽しんだりすることもない。また取材が終わる頃には、たいていシャトルバスの運行は終わっている。同じJリーグの試合でも、取材者とチケット観戦者とでは、実は微妙に見えているものが違っているのである。そこで今回、いち観客として見たJリーグでの気付きを記すことにしたい。

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