「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料記事】【コメント】ガイナーレ鳥取 J3開幕節 栃木SC戦後の柱谷哲二監督、廣田隆治選手のコメント「相手に得点を与えたくないという心理が働いたゲーム」

2016明治安田生命J3リーグ第1節
2016年3月13日13時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 5,644人
天候 曇
気温 15.2℃
湿度 43%
ピッチ 全面良芝、乾燥

栃木SC 0-0 ガイナーレ鳥取
(前半0-0、後半0-0)

柱谷哲二監督

ベテランも含めて硬くなった

 

「開幕戦がアウェー、しかも相手が力のある栃木さんと闘うということで、色んな準備をしてきたなかで、やっぱりベテランの選手も含めて硬くなってしまうんだなと、という思いで試合を見ていました。選手も硬く、という精神状態で試合を進めていったと思います。どちらかが一点でもとれば試合が動きが出たんでしょうけれど、お互いに上位を狙うチーム同士だと思うので、相手に得点を与えたくないという心理が働いたゲームだったと思います。ただ、我々はアウェーで勝点1を取れたことは大きな意味を持つと思いますし、これからまた来週ホームで勝点3をとれるように頑張っていきたいと思います。また、今日は遠くまで鳥取のサポーターが来てくれたことを感謝いたします」
――川鍋選手と前田選手、軸になる選手がベンチスタートになったんですが、理由は。
「コンディションですね」
――片岡選手を中心としたディフェンスの評価は。
「とても良かったと思います。ラインがずるずる下がることなく、いいバランスで90分間出来たと思っています。最後のピンチで失点するようだとついていない、ということになりますが、全体的にはいい守備が出来たと思います」
――片岡選手がゲームキャプテンということの影響もありましたか。
「そうですね」
――攻撃面、フィルナンジーニョ選手、黒津選手にボールが繋がらない場面がありましたが、全体に硬さがあったということでしょうか。
「少し押し込まれた状態、アウェーでお客さんがいるなかでメンタル的に押し込まれた状態で、冷静につなぐことができなかった状況だったということですね。それは選手たちに伝えていたので、ここで慌てるなよと。落ち着いたら回せる力はあるので。15分、20分くらいですかね。落ち着いてボールを動かせるようになってからは安定したゲーム運びだったと思います。確かに黒津のところには前半後半通じてボールが収まらなかったなかと。そこの収まりが悪かった分、攻撃の回数が自分が想像した以上に少なかったかなと。まあそこには(栃木に)尾本という素晴らしい選手がいたからですけど(笑)」
――開幕前に攻撃は3点以上を掲げていました。そこも硬さがあった。
「もちろんですね。3点をとるのはそんなに簡単ではないので、それを常に目標にして我々はトレーニングを進めたいと思っています」
――後半、小谷野選手、池ヶ谷選手らでかなりボールは動くなったと思いますが、その辺りは監督から何かありましたでしょうか。
「トップとの距離感が悪かったので、セカンドも含めて、そこで前へ出ていくこともしないと全部拾われているぞという話はして、彼はそこの意識は高かったと思います。出ていくところと、プレスバックのところと、そのへんはあの二人はとても良くなったと思います」
――お互い開幕戦ということで相手の情報はなかったような状態だと思うんですが、システムとか、メンバーとか、そのへんはどれくらい把握していたのか。
「映像がないのでわからなかったです。ただ、杉本選手だったり廣瀬選手だったり、速い選手、そして個人の特徴は調べればわかっていたので、スピードがある選手がいる、ドリブルがうまい選手がいる、ということはわかっていたので、そういうなかでのマッチメイクでした」
――去年までは水戸の監督として栃木とは対戦していますが、その辺りはご自身の感覚としてどうだったんでしょう。
「はい、出ているメンバーはだいたい特徴はわかっていました。自分にとっては良かったと思います」
――これで勝点1をとってホームに帰るわけですが、ホーム開幕戦の意気込みを教えてください。
「はい、まだまだ全然自分的には100%まで来ていないチームなので、70%くらいだと思っているので、少しでも高いレベルに行けるように、またこの一週間、コンディションを整えてホームゲームで勝ちたいと思っています」

 

廣田隆治選手

あとは点に繋げるだけ

「開幕戦ということで立ち上がりなどは硬かったんですけど、押し込まれる場面もあったんですが、徐々に慣れてきてペースも掴んだんですが、そこから1点をとるということができなかったので、そこは課題ですね」
――前半、中盤で相手のボールをさらってからのショートカウンター、廣田選手がチャンスを迎えましたがチームの狙いが出たシーンですか。
「そうですね、前から守備をするのはやっているので、あとは点に繋げるだけですね」
――今日はある程度鳥取がボールを握ってゲームを支配したという手応えはありますか。
「まあ五分五分か、ちょっと支配したかな、という感じですね」
――ここから勝ち切るには。
「そうですね。ラストパスとかシュートの精度をまだ低いなと感じますね」
――お互いに硬い雰囲気でしたが、終えてみて勝点1をどう捉えていますか。
「アウェーなので、栃木も降格してJ3優勝候補なのでアウェーで勝点1はポジティブに捉えていいと思います」

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