「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【PLAYERS Column】栃木SC 竹重安希彦 苦しんだ末に掴んだ58試合ぶりの歓喜。「これでようやくスタートラインに立てたと思います」

楠本GKコーチのハードなメニューにグロッキー状態の竹重安希彦。

 

「この前の天皇杯予選に自分が出てウーヴァに負けてしまったので、ここでやれなければ自分はもう終わりだと思っていました。それくらいの気持ちはありました」

 

前節沼津戦のGKには竹重安希彦が入った。敗れた天皇杯予選のウーヴァ戦に続いて公式戦は2戦連続の出場。開幕節からゴールマウスを守ったジョニー・レオーニが、前日にケガをしたため、急きょ出場となった。

 

「練習試合は毎週やらせてもらっているので、試合勘という意味では問題はなかったんです」

 

身体の準備は万全だった。だが、サッカー選手にとってもっとも肝心なのは、身体以前に心の準備である。心が追いつかなければ、技術もへったくれもない。

 

竹重が前節より前にリーグ戦に出場したのは、20151114日、第41節京都戦まで遡らなければいけない。あの事実上のJ3降格が決まった雨中の京都戦である。

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