【島崎英純、福田正博 浦研対談その1】ミシャサッカー3年目、熟成のとき(2014/10/2)
ミシャサッカー3年目、熟成のとき
編集部:現在、浦和レッズは、16勝5分4敗、勝ち点53の首位と好調です。(※ セレッソ戦前に取材をしました)
福田:結果から言うと、とても良い結果だと思う。去年、一昨年にリーグ優勝したサンフレッチェ広島の年間勝ち点は63、64と低調な数字だった。歴代の優勝チームに比べるとかなり低い数字だ。過去の優勝チームの最高勝ち点は72だけれども、今季の浦和レッズは9試合を残して勝ち点を53まで積み上げているので、それに届く勢いだ。是非70以上の勝ち点で優勝してもらいたい。一昨年、昨年のJリーグは突出した実力を備えるチームが居ない中で最終的に踏ん張った広島が優勝したと思っている。しかし年間勝ち点70を越えるチームが本当に優勝に値するチームなのではないか。その意味では今季の浦和は優勝に値するチームになってきている。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督のサッカースタイルを継続してきたことと、そのサッカースタイルにマッチする選手たちを集めた成果が表れている。ペトロヴィッチ監督のサッカーは築き上げるのに時間が掛かる。その中で浦和というクラブはなかなか成果を待てないクラブだから、その代償としてすぐにチームを成熟させることにできるメンバーを集めて、短期間で指揮官の理想に沿うスタイルを築き上げてきた。ただ就任当時の2012年、そして2年目の2013年シーズンは形ばかりに囚われて理想を追い求めた結果、タイトルという明確な成果を得ることができなかった。スタイル、理想というものはあくまでも基本で、それをベースとして対戦相手の力量、戦い方を踏まえて柔軟性を身につけなければならなかった。今季はその部分の柔軟性が出てきて攻撃、守備ともにバリエーションが増加し、相手が浦和と戦いづらくなっている。それが結果に繋がっていると思う。
(残り 4288文字/全文: 5053文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
- « 次の記事
- 【島崎英純、福田正博 浦研対談その2】継続が生み出す問題点(2014/10/3)
- 前の記事 »
- 昔からそうだった。ヒラは大言壮語をしない不言実行の男だった【島崎英純】日々雑感-男気・平川忠亮(2014/10/1)
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ