鬼門・韓国の地で新たなる物語を生み出す【島崎英純 2016ACLグループリーグ第2節・浦項戦プレビュー】

■近年成功を収めている浦項

浦和レッズはJリーグ1stステージ第1節、アウェーの柏レイソル戦を2─1で制し、リーグ戦初陣を飾った。その3日前にAFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ第1節のシドニーFC戦で勝利していたチームは、これで公式戦連勝を飾った。昨季はゼロックス・スーパーカップ・ガンバ大阪戦、ACLグループリーグ第1節・水原三星戦、同第2節・ブリスベン・ロアー戦で3連敗を喫してスタートダッシュに失敗した浦和だが、今季は好対照な成績で上々のスタートを切っている。

しかし、今回の相手からは易々と勝ち点を得ることはできないだろう。ACLグループリーグ第2節、浦和の相手は昨季の韓国Kリーグ3位の浦項スティーラーズだ。浦項は過去にアジアクラブ選手権時代の1997年、98年に同大会を連覇し、2009年にはACLを制覇。そして同年のクラブワールドカップで3位に入ったキャリアを持つ。また国内の韓国Kリーグを5度制覇し(1986, 1988, 1992, 2007, 2013)、韓国FAカップ4回、Kリーグカップ2回のタイトル実績を持つなど、浦項は韓国で近年、最も成功を収めたクラブとして知られる。

そもそも浦項は母体となるオーナー企業の規模が絶大だ。かつての浦項総合製鉄、現在の企業名はポスコ(POSCO)で、彼らのバックには韓国有数の鉄鋼王手がメインスポンサーとして支えている。

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