今季最高の試合内容で浦和が湘南を叩き伏せる【島崎英純】2016Jリーグ1stステージ第4節・湘南ベルマーレ戦レビュー(2016/3/21)
過密日程を物ともしない戦い
試合序盤は静かなスタートを切ったかのように見えた。8日間のインターバルを経て臨むホームの湘南ベルマーレに対し、4日前に中国・広州でAFCアジア・チャンピオンズリーグを戦った浦和レッズには明らかなハンディがあった。下馬評ではJリーグ随一の運動量を誇る湘南に浦和が圧倒される展開も予想されていたほどだ。槙野智章もこの点は認識していて、「湘南のプレースタイルと、このスタジアムの雰囲気に去年は苦しみましたし、できるだけリスクを冒さないことを自分たちは考えていた。だから理想としては0ー0で折り返したかった」と述べている。
しかし、浦和のプレーの細部を観察すると、個々の選手は力をセーブしているように見えなかった。例えば中国に帯同せずコンディション維持に努めた右サイドアタッカーの関根貴大は何度もスプリントを繰り返してエリア攻略を図っていた。対面には菊池大介がいて、与し易い相手ではないはずだったが、関根は果敢に縦に切り裂き、自らの役割を全うし続けた。
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