【無料掲載】2016Jリーグ1stステージ第17節・ヴィッセル神戸戦[興梠慎三][選手コメント]

○興梠慎三

「常に頭のなかがモヤモヤした中で試合に臨んでいたので、リオに行くことを決断して、決めたからにはチームにも何試合か出れなくて迷惑を掛けるということで、犠牲にしてしまうところもあるので、何とか行く前に何かしら結果を残したいと思っていました。その意味で、本当にあの1点目はごっつあんゴールでしたけども、あの1点目で吹っ切れた部分もあるし、チームメイトには感謝しているし、リオまで後何試合しかないけども、自分のコンディションを上げてチームに貢献したいと思います」

 

Q  李選手があの位置にボールを落としてくれるとは思っていた?

「いや、届くかなと思いながら中に入っていったんですけども、チュンに上げたボールも良かったですし、折り返しも良かったから、本当にごっつあんゴールでした」

 

Q  興梠選手も約2か月ゴールから遠ざかっていて、悩みもあったと思いますが。

「まあ、オリンピック以外のことはモヤモヤしていなかったですけど、もちろんオーバーエージ枠は即戦力と思っていたので、それに見合ったプレーをしなきゃいけないと思っていたので、調子が悪い中で呼ばれて、『こんなんでいいのかな』と考えていた部分もありました。でも、『そんな気持ちじゃやっていけないな』と思って、すぐ決めて発表しようと決断しました。まあ、それが上手く繋がってくれたのかな」

 

Q  久しぶりのゴールのわりには、あまり嬉しそうではなかったが。

「1点目も2点目も、そこまで、あまり喜ぶタイプでもないし。まあ、でも、点決めたけども、まだ勝ったわけじゃなかったので。この間のFC東京も2点取った後で俺らが3点取って勝ったので、2点差の恐怖は誰もが分かっていた。だから気を抜くことなく、あのような感じになったのと、久々だったので申し訳ないなと。そういうサポーターの人たちへの思いがあったので、あまり喜べなかったんです」

 

Q  PKでは3点目、ハットトリックのチャンスもありましたが。

「梅ちゃん(梅崎司)が子ども生まれたので、すぐに梅ちゃんが『蹴らしてくれ』と言ってきたので、『別にいいよ』って。別に俺もPKでハットトリック決めようなんて思ってなかったんで。特別な、記念すべきハットトリックは自分の持ち味を発揮した得点で決めたい。梅ちゃんにとってもおめでたい日だったんでね、譲りました」

 

Q  FC東京戦後は、『WE ARE DIAMONDS』は勝ってから歌おうと興梠選手や阿部選手が言って、今日は久しぶりに歌いましたが、どうだったでしょう?

「僕は、いらないかなと思うんだけど。いらないというか、たかが1試合勝っただけで、もちろん1試合勝つ難しさはありますけども、レッズは1試合勝っただけで喜ぶようなチームじゃないと思うし、優勝して初めて褒められるようなチームだと思うので、たかが1試合で歌うのは、俺としては『うーん、どうかな』と思うけど。でも、まあ、いいんじゃないですか。僕はあんまりですけども」

 

Q  1stステージは勝点を33まで伸ばして終わりました。

「去年はここまで無敗で1stステージ優勝しましたけども、でも、結果として去年は年間通して2位で終わった。今年はまた、違った形で優勝争いをしていくのかなと。もちろん悪い時期はありますけども、最後5試合くらいで強いチームが優勝すると思うので。去年はウチら、終わりにかけて全然勝点を取れなかったので、そこで勝点を拾えないよりは、今、悪い時期があってもいいのかなって、プラスに考えたりもしていましたから、僕はあまりそんな、悩むことでもないと思っていたし、どのチームでもあることなんで。3連敗で終わって良かったなと思っています。鹿島が優勝した時も5連敗とかあったので。だから、そんなのどこのチームもあるから、考えても損するので、何も考えずに、自分たちが優勝すれば、またこんなふうに勝ち始めると思うので、僕は何とも思っていなくて、むしろ自分の調子が悪かった事のほうが悩みだった」

 

Q  後半途中に青木選手が入った時にズラタン選手と2トップになったように見えました。

「2トップになったけど、あまり嵌まらなかったので、監督に『こうしたほうがいいなと』。戻した方がいいとは言わなかったけども、守り方が、2トップのズラと自分が相手のサイドバックを見るみたいな形になって、それじゃあ、攻撃するときに開いちゃっているから、真ん中でボールを貰うのは難しいと伝えた。それでシャドーに戻った。たぶん、2トップがワイドになっている時にとても流れが悪かったので、戻したんだと思います。でも、前の収まりがなくて攻められる時間が続いたので、監督も何とかしなきゃいけないと思ったのでは。もう少し自分たちが収められれば良かったんですけども、向こうの勢いも、後半始まってすぐ取られてしまったので、よく1点で抑えてくれたと思います」

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