【無料掲載】2016Jリーグ1stステージ第17節・ヴィッセル神戸戦[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督][監督コメント]

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
連戦の最後の試合、2週間で5試合目という非常にタイトな日程のなかでの試合でした。非常に厳しいゲームでしたけど、試合を通して、我々が勝利に値するプレーができたと思っています。

Q ACLを戦いながらファーストステージで勝ち点33を取った評価は?

ファーストステージで33ポイントという結果ですけど、我々を見ている方々や、評価してくれる方、応援してくれる方のなかには結果に対して不満を覚えている人も多いかと思っています。個人的としては非常に厳しい日程を戦ってきたなかでは、33ポイントを取れたことはある程度評価していい結果だと思っています。浦和レッズなので常に厳しい目で見られているということは理解していますけど。

Q チーム全体に疲労が見えるなかで選手交代が難しかったと思うが、特に3人目の交代についてはどういう考えだったのか?

交代が6人できるのであれば、6人したいくらいでした。ハーフタイムを終える時点でも、5、6人、ちょっとキツいかなと思う選手がいたのは事実です。チュンソンに関しては、負傷が出て、ハーフタイムで本人から続けられないという話があったので、ズラタンと交代せざるを得ませんでした。今日問題だったのは2-0でリードしているなかで、後半の早い時間に失点してしまったこと。それが次の交代を難しくさせました。水曜日のゲームでは、我々は逆の立場でした。0-2でリードされているなかで逆転しましたけど、2-0というリードのスコアがいかに危険かということは充分に承知していました。我々は気を付けていたにも関わらず、早い時間に得点を許して2-1とされてしまいました。そこで元々のプランにはない交代を強いられてしまいました。

青木は守備を安定させるために投入しましたし、駒井は足がつってそのまま続けるのが難しい状況でしたので、梅崎と替えました。試合の流れや、選手の状況を見ながら替えなければいけない状況でした。我々はここまで公式戦25試合を戦ってきました。非常にタイトな日程のなか戦い、練習にもあまり時間を割けないなかで試合、移動という感じでした。そのなかで我々はコンスタントに、いい戦いができていたと思いますし、我々の出来が悪かったゲームは非常に少なかったと思っています。

ただ、私は選手を「ここまでよくやった」と褒めたい気持ちでいっぱいですが、反対に浦和レッズが非常に厳しい評価をされていることを非常に心配しています。もちろん、見ている方のなかには、ほぼすべての試合で勝利できると思っている方がいるのも確かです。

2011年は36ポイントで終えましたが、そこからの我々の飛躍した安定感は、私はある程度評価を受けていいはずだと思っています。昨シーズンは72ポイント、それは倍の数字ですけど、それを取りました。私はどこかで冷静に、現実を見つめる評価が必要だと思っています。私はチームを守ることを公にしていく。チームに対する必要以上の批判や厳しい評価には、時として納得いかないこともあります。そういう部分に関しては、私は常にチームを守りたいと思っています。

我々、浦和レッズは毎年、上位を戦っています。そのなかで我々は必ず、常に頂点を目指さないといけません。それを成し遂げるためには、ひとつの勝ち、ひとつの負けで一喜一憂していてはダメだ。常に、自分たちが何を目指していて、何がよくて何がダメなのかを冷静に見つめながら戦っていく必要があります。

私も選手も、そして社員もクラブのために戦っています。クラブが安定的に、そして常に上で戦うためにやっていかないといけない。常に我々は頂点を目指すために汗をかいていきたいし、常にベストを尽くします。よくしていくために、私は常に戦っていこうと思います。

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