躍動する選手たちが、 アウェーの神戸を粉砕【島崎英純】2016YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦・ヴィッセル神戸戦レビュー

■臨機応変にシステムを変えたビルドアップ

同カードでの3連戦ともなると、さすがに両チーム共試合序盤は慎重なプレー選択をする。浦和レッズからすればヴィッセル神戸の狙いがショートカウンターにあると認識しているし、神戸は浦和のポゼッションミスを突こうと手ぐすねを引く。

アウェーでの第1戦を2-1で制していた浦和としては、一層の落ち着きが求められるゲームだった。引き分け、もしくは0-1での敗戦でもアウェーゴール差で準決勝へ勝ち上がれる。DF森脇良太は「どちらかが先制点を取るまでは我慢しよう」と思っていたそうだが、それにはいくつかの理由があった。最大の要因は上記したように浦和が第1戦勝利でアドバンテージを握っていたからだが、もうひとつは埼玉スタジアムのピッチ状況にあった。

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