【シーズンレビュー】2016浦和レッズ検証①—キャンプメニューの変化

■検証シリーズがスタート

2016シーズンの浦和レッズはJリーグで年間勝ち点74をマークして1位になったものの、Jリーグが定めたレギュレーションのチャンピオンシップ決勝で鹿島アントラーズに敗れてタイトルを逸した。

また、天皇杯では4回戦で川崎フロンターレにPK戦の末に敗退。AFCチャンピオンズリーグでは2008シーズン以来となるノックアウトステージ進出を決めたが、(2008シーズンは前年度チャンピオンによるシード出場だった)、ラウンド16でFCソウルにPK戦で敗れている。ただし、YBCルヴァンカップは2003シーズン以来13年ぶりの戴冠を果たし、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督も日本で指揮を執ったサンフレッチェ広島時代、そして浦和レッズ時代と合わせて自身初タイトルを獲得した(広島時代にゼロックス・スーパーカップ、浦和時代にステージ優勝は遂げている)。

最大の目標だったJリーグ、そしてACLタイトルに獲得は成せなかった浦和だが、ルヴァンカップ優勝は純然たる成果で、5シーズン目となったペトロヴィッチ監督体制のチームが着実にステップアップを果たしたことがうかがえる。一方で、またしても勝負所で鹿島、川崎、FCソウルに敗れて戴冠を逸した事実は重く、また唯一結果を残したルヴァンカップ決勝でのガンバ大阪との死闘はPKで雌雄を決している。何故浦和はタイトルマッチで力を発揮できないのか。これは現チームの抱える永遠の課題であり、克服しなければならない専権事項でもある。

『浦研プラス』では毎シーズン終了後にチームの総括、検証を行っている。2016シーズンの浦和がどんな取り組みをし、強化を果たし、その結果を導いたのか。今回から数回に渡り、『2016浦和レッズ検証』を記したいと思う。

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