【無料掲載】【2016Jリーグアウォーズ】阿部勇樹、西川周作ら最多4名がベストイレブンを受賞。「チームメイトの頑張りに感謝しています」(西川周作)

■柏木陽介、念願のベストイレブン初受賞

 

12月20日、神奈川県横浜アリーナにて『2016Jリーグアウォーズ』が開催された。33名の優秀選手の中から選出されたベストイレブンには、浦和レッズからGK西川周作、DF槙野智章、MF阿部勇樹、MF柏木陽介と、最多の4名が選ばれた。

メインアリーナでの式典のあとには、ベストイレブン選出選手による記者会見を実施。登壇した4名の選手は、代表質問や質疑応答で以下のように思いを語った。

○西川 周作
Q シーズンが始まる前にベストイレブンを狙っていた理由と5年連続の選出の喜びを聞かせてください。

A チームメイトの頑張りに感謝しています。失点数は一人ではどうにもできなかったですが、シュート数も一番打たれていない数字が残りました。前線の選手から守備に奮闘してくれた結果だとも思っていますので、感謝しています。

 

Q 最少失点の要因は?

A 浦和レッズに来て3年が経ちましたが、年々確実に勝ち点も増えて、失点数も減っているので、チームとして良い方向に向かっていると思います。この戦績をベースにさらなる良い結果を求めてやっていきたいと思います。

○槙野 智章
Q 2年連続の受賞はどう感じていますか?

A たくさんの方が受賞した時に言っていると思いますが、ベストイレブンは決して一人の力では成し遂げられないことです。壇上でも言わせていただきましたが、失点数を減らすというよりも攻撃の部分にこだわってきました。ただ、昨年と今年に限っては守備に重きを置いてプレーしてきました。自分の中でのディフェンスの意識や新しい部分が評価されてのベストイレブン受賞だと思います。また、チームメイトにわがままを聞いてもらって、このような賞につながっていると思います。

 

Q 来年は30歳にもなります。来季はどんなシーズンにしたいですか?

A 昔のように勢いとノリだけではサッカーはできません。個人的には夏にいつもけがをしているので、まずはけがをしない体作りが必要です。また来年も良いパフォーマンスを発揮したいと思っています。

 

Q 一昨日、鹿島アントラーズがクラブW杯でレアル・マドリードと素晴らしい試合をしたと思いますが、どんな心境でその試合を見ていたのでしょうか? その思いとベストイレブンに選出された昌子(源)選手のプレーをどう見ましたか?

A 悔しい気持ちがある中、試合を見ていました。鹿島が大会を通して自信を持ち、レベルアップする姿を見てうらやましかったです。この大会に出ることでどの程度レベルアップできたのか。そういう見方をしていました。鹿島を応援していましたし、自分たちのチームを世界に見せつけたいと思っていました。名だたる選手をしっかりと抑えることはもちろんのこと、日頃から代表監督から言われている。前からファウルをしない守備を見せることができていました。MVP級の活躍だったと思います。

○阿部 勇樹
Q 35歳でベストイレブンに選ばれた心境を聞かせてください。

A 先ほど4回目のベストイレブンと聞きました。35歳と言われましたが、僕よりも上の年齢で頑張っている選手はいるので、僕自身もまだまだ頑張らないといけないと思います。

 

Q J1・500試合出場と3年連続リーグ戦フルタイム出場を続けています。試合に出続けることへのこだわりを聞かせてください。

A すべての試合に出る準備を進めてきた結果だと思います。年齢は間違いなく一つずつ上がっていくので、どうすればプレーのレベルが上がるのか、そういったことを考えながらプレーをしていきたいです。来年は年男にもなるので、さらに頑張っていきたいと思います。

 

Q 今季はどんな1年だったのか。また、それをどうつなげていきたいですか?

A チームとしては最後、チャンピオンシップで負けてしまったことは悔しい思いでしたが、今年1年戦ってきたことは悪くなかったですが、結果がすべての世界なので、勝って終わりたかったです。来季は1シーズン制に戻るので、今季の勝ち点を抜いて、年間1位になりたいと思います。

○柏木陽介
Q ベストイレブン初選出は意外ですが、初めて受賞された感想は?

A Jリーガーである限りはベストイレブンを獲りたいと思っていました。今年は満足のいく結果が出たので、うれしく思っています。

 

Q 今季は自ら10番をつけることを名乗り出て、実際にプレーしましたが、今季のパフォーマンスに関する手ごたえはいかがですか?

A 背番号に関しては何も考えていませんでしたが、背番号を変えることで何かを変えたいと思っていました。それによって、今季の結果が変わったと思いますし、10番をつけるという自覚が芽生えたと思います。

取材・写真:郡司 聡

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