【無料掲載】第10回さいたまシティカップ・FCソウル戦[ミハイロ・ペトロヴィッチ][監督コメント]

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
正直なところ、もう少し内容にいいゲームを期待していました。今日は強風とピッチコンディションの影響で、本来の我々のパスサッカーが出しにくい状況でした。失点のシーンは何でもないところからで、ああいうのはあってはならない。ただ、公式戦でああいったミスで失点するよりはよかったと、今は言っておきましょう。

前半、後半、両チームとも非常に強い気持ち、高いモチベーションで戦ったと思いますし、そういう部分では決して悪くなかったと思います。ただ、強風やピッチコンディションにもっと早く選手たちは慣れないといけなかったと思います。相手選手の方がそういったものに早く適応したと思います。今後は違った環境で戦っていく中で、やはり選手は早く適応することが求められます。

沖縄キャンプを昨日打ち上げ、長い移動と天候の変化、そういった中で戦ったが、今後の公式戦でも長い移動、機構の変化はあるので、それを今日経験できたことをポジティブに受け止めています。2週間後にはACLでソウルと戦いますが、相手チームの選手、戦い方を見れたことも前向きに捉えたい。

Q ゼロックス・スーパーカップから過密日程となるが?
今の質問に関しては、私自身は公式には正直な気持ちをすべて打ち明けることはできない。トレーニングキャンプの中で連戦をいかに乗り切るか、その話をしてきました。日程に関しては言い訳することなく、全てのゲームで勝利していく、チーム一丸となって戦っていくという話をしました。我々は強いチームだと自信を持って、一つ一つのゲームを突き進んでいくだけです。

新シーズンが始まると、新しく入ってきた選手に注目が集まりがちなのがサッカーの世界ですが、我々にはベースのチームがあります。昨シーズンに74ポイントを取ったベースのチームがあります。それが我々の強みであり、そこにいかに新しい選手たちが上積みをしていくか。これまで実績を出してきた選手、そのベースがあるのが強みです。

どの選手でも我々のチームに入ってくると、馴染むのに時間がかかります。今シーズンは比較的若い選手を獲得しましたし、キャンプでは非常にいいものを積んでくれたと思っています。その選手たちは必ず、今シーズンにチームで力を発揮してくれると思っています。

Q 後半途中から杉浦通訳がタッチライン沿いで指示を送り、最後は監督が指示を送っていたが、どういうメッセージを送っていた?
相手チームが比較的うまく、我々のポゼッションに対して前からはめてきたので、なかなか縦にボールが入らない状況でした。横、横が多くて、思ったような攻撃の組み立てはできませんでした。ただ、前を見れば、相手DFラインの前が比較的空いていたので、そこをうまく使いたかったのがひとつ。特に矢島慎也とアド、彼らがタイミングよく、あのスペースに落ちることによって、ボールを引き出すことができるのではないかと考え、そういう指示を出しました。

戦い方は前もって話して、相手がそれに対応してきたら、それに対してまた違う形を取らないといけないけど、選手たちがどれくらい応用が効くかなとベンチで少し見ていました。なかなか、自分たちで抜け出せないような状況だったので、途中から指示を出しました。相手が4バック、1アンカーのシステムの場合、比較的アンカーの脇、特に逆のシャドーが空く傾向があるので、そこをうまく使いたいと思って、2人のシャドーがうまく、その脇のスペースにポジションを取ることを指示しました。

Q ラファエル・シルバ、西川はいつごろ復帰できる?
8日の中国のチームとの試合で二人とも足首をケガしましたけど、最初の診断では二人とも少し長くかかるかなという報告を受けていました。ただ、二人とも回復が非常に早く、西川は週末のゲームに間に合う状況だと聞いています。ラファは周作よりも長くかかると聞いていましたが、彼も回復が早く、マリノス戦には間に合うのではないかという状況だと聞いています。

« 次の記事
前の記事 »