【無料掲載】2017明治安田生命J1リーグ第7節・FC東京戦[篠田善之(FC東京)][監督コメント]

○篠田善之監督
どの試合も負けることは悔しいし、なんとも言えない感情がありますけど、いろんなことをポジティブに考えて、この先に進んでいきたい。サポーターのみなさんも最後まで後押ししてくれましたが、勝利をプレゼントできず残念な気持ちです。

試合は立ち上がりから、しっかりとプレスに行くことはうまくできましたし、決定機もいくつかありましたが、それを決めるかどうかでゲームは左右されるし、逆に相手にワンチャンスのカウンターでゴールをされてしまったことは、まだまだだなと感じています。ただ、前回の敗戦に比べれば、いろんなことをポジティブに捉えられるし、とにかく次に向けて顔を上げてやっていきたい。

Q 前回の敗戦からポジティブな部分は?
前回の敗戦というのは札幌戦という意味ですが、(浦和との)去年の敗戦を比較すると、負けはやはり負けですが、しっかりと90分間、意図したことはみんながやってくれました。ただ、逆に今度はブロックを作られた時に崩すことや、最終ラインへの仕掛けのパス、ドリブル、クロス、いろんなことができなかったです。できている部分もたくさんありますが、そうじゃない部分もやはりあったんじゃないかと。

ポジティブに考えているというのは、一つはバラける展開になったにもかかわらず、1失点でゲームを進められたこと、そして追いつければもう少しギアを上げたかったんですけど、交代カードもギアを上げるところで足がつったり、守備の選手を入れないといけない状況だったというのも最後に出てしまったので、いろんな意味で反省点もありました。ただ、みんな、今週はへこたれることなく前向きにトレーニングをしっかりできたし、勝たせることができなかったのは私もまだまだということですし、もっとやっていかないといけないなと。

Q FC東京はあれだけ攻めていたにもかかわらず、FKなどで偶発的なポスト直撃シュートはあったものの、なかなか決定的なシュートを打てなかったが?
おっしゃるとおりだし、前半に阿部がGKと一対一のシーンがありましたけど、あれも、もしかしたら偶然かもしれないけど、一番前半で気になったのはドリブルで仕掛けるところ、槙野選手が下がったにもかかわらず、永井がクロスを上げたシーン、あれは仕掛けてほしかったなと。チームとしても、早目にクロスを上げるということは言っていますけど、運べるところはやはり運ばないといけないし、あのままドリブルしていけば、おそらくペナにうまく侵入できて、相手はもっと嫌だったと思います。

そういう、いろんな意味でちょっとのズレがあって、ペナに侵入できない、あるいはフィニッシュまで行かない、クロスが上げられない、合わないということがあると思います。ボールを前に運ぶのか、切り替えしてもう一回自分が行くのか、そういうところがおっしゃるように、なかなか見せられなかったです。それは前回の札幌戦も5枚で守られた時になかなか崩すことが難しくて、もう少し運ぶところ、ダイレクトで縦に入れることを全体でもっとやっていかないといけない。

ただ、偶発的かどうかわからないけど、相手へのプレッシャーをいくつか見せられたのは、そういったことを何回もトライしているから起きたことだし、すべてがダメではなくて、ゴール前まで行けているのはチャレンジしているから。そのチャレンジの仕方が、もっと前なのか後ろなのか、もっとスベースを見つけてなのか、ということだと思います。それはやっていくしかないし、トライしていかないと出てこないことだと思うので、選手にはもっとトライしてもらいたいし、こちらからもそういう風に仕掛けていきたいと思います。

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