【無料掲載】2017明治安田生命J1リーグ第7節・FC東京戦[ミハイロ・ペトロヴィッチ][監督コメント]

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
浦和とFC東京のゲームはいつも五分に渡り合う厳しいゲームになります。これまでのFC東京との対戦では、内容的には両チームとも、もっといいゲームが多かったと思いますが、今日は互いが走り、戦うゲームだったと思います。我々は火曜日にACLで上海と対戦し、非常にハードな戦いの後でしたが、その中で我々は走り、戦い、そしてプロフェッショナルに3ポイントを取りにいく戦い方をして、しっかり勝利できました。

今日、気温も上がり、選手も非常に消耗したと思いますが、連戦の中、こういう気温の中でも、しっかり戦い抜いた選手たちの姿勢は称賛してもいいと思います。

Q 相手にシュートは打たせないものの、あれだけボールを支配されるのは珍しいと思うが?
サッカーという競技は試合によって、チームが狙いをうまく出せるゲームもあれば、そうでないゲームもあります。我々は今日、いろんな条件下で、できるベストを出したと言っていいでしょう。相手のスタメンを見て、相手の狙いはだいたいどんなものかわかりました。全員がハードワークして、守備を固めて、ボールを奪ってカウンターを仕掛ける、それが相手の狙いだったと思います。やはりそういう狙いに我々がハマらない、そういう戦い方を選択した中で、逆に自分たちが狙い通りに得点を奪って、最後まで戦い抜いて勝利しました。

我々は若干、過去の戦い方の傾向からは変えたと言っていいと思います。少し変化させていこうと思っていますが、それはなぜだかわかりますか? 日本のサッカーでは、我々はほとんどの時間を支配して、相手にほとんどシュートを打たせない試合をしても、一つのカウンターで敗れると、まったく評価されない価値観で試合を見る方、あるいはそういう記事を書く方が多いので、今日のように決して美しくはないが、そういう戦いの中でもしっかり勝利していくことを今シーズン、考えながら戦術を考えています。

何年か前の埼スタでの鳥栖戦、未だに私の頭に残っていますけど、我々は相手を崩しきった形でおそらく10回くらい決定機があったと思いますけど、なかなか決めきれない中で鳥栖のワンチャンスのクロスから豊田選手にヘディングを決められて負けた試合がありました。その次の日、その試合に対する評価の記事は、鳥栖は非常に素晴らしい守備をして1-0で勝利したというものが多かったです。勝った方を称賛するのはもちろんわかります。ただ、それに寄った記事が多く、実際の内容がどうだったのかをもう少し見る必要があると思います。ただ、我々は結果を求めていかないといけないというのも確かです。今日のゲームは決して自分たちの狙いを多く出せたものではない、美しいサッカーではなかったかもしれませんが、今日の環境下で勝利できるベストの選択肢を取りました。私もプロのサッカーの世界で長く生きていますが、結果が記事を書かれるというのは日本で仕事をして学んだことの一つです。

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