【無料掲載】2017明治安田生命J1リーグ第12節・清水エスパルス戦[小林伸二][監督会見]

◯小林伸二
ACLの関係があるので、たぶん前半15分くらいまでは飛ばしてくるなと思っていましたし、我々も前からいきたかったけど、全然ハマらなくて。本当に立ち上がりのポストに助けられて、ちょっと出足だったり、セカンドだったり、間をなくしてサイドからクロスを入れたりダイアゴナルに動いてくる中で、奪うことを全くやらせてもらえなかったのが前半でした。

後半は守備を少し修正できて、2点を取った時に、我々が隙に入り込めたと思います。相手がバタつきましたし、新しいカードが機能的に動いてくれたのがよかったと思います。ただ、あそこで逃げ切るのは難しいというか、あれで守れないので、うまく攻撃しないといけないですけど、失点シーンはやはり、バランスが良くないですね。前に入った時に、全員がフラットで上がりすぎているので、もうすこし我慢できる人は我慢した方がよかったと思います。

我々にとって、今日のゲームは諦めないという意味ですごくいい戦いをしてくれました。ホームで1−0のリードからロスタイムに入れられたことを考えれば、あきらめなかったこと、ラストのCKになる前、CKのところ、1秒たりとも集中を欠かすことなく戦ってくれたことはすごく良かったです。勝ち点3を取れたかもしれないが、この1はすごく大きなものとなって、今後につながっていけばいいなと思っています。

Q 後半にボールを回せた要因は?
(浦和は)ワイドからワイドにロングボールしかなくて、もう少し中盤を使ってくるかなと思いましたけど、5枚後ろで5枚前で、我々の守備の狙いどころと違っていました。

一つは守備を限定できたことが大きかったと思いますし、あとはサイドからサイドの展開でだんだんサイドバックのしまりが悪くなって、少しずつトップ、シャドーにボールが入るのではないかというところを気をつけておけと言っていたが、それがうまくいきました。

点を取られても、前半の途中からうちが慌てているだけで、そんなにプレッシャーがかかっていたわけでもないので、もう少し落ち着いていけと。前半の立ち上がりほどプレッシャーがないことを選手たちもわかったと思います。

我々は縦と脇、サイドバックのところとシャドーのところで食いつき、シンプルに裏を取るところが少しずつできました。デュークが入って、ダイナミックな動きと、起点ができました。テセの頭とデュークでできたことで、セカンドボールをね。深いところのスローインだったり、FKだったり、ロングキックでテセが勝つので、積極的にセカンドを拾いにいけと、そこはリスクがあってもいいからいけと。逃げられたらポジションを取ると。

そういうことを確実にやっていくところからリズムが変わったと思います。それを後半はうまくやってくれたと思います。スローインひとつにしても、足元に入れるのを奥に入れることでCKになったり、そういうことが相手を苦しめることになりますし、そういう戦いができたかなと思います。少ししたたかにFK、CKを大事にしたり、スロいーんをいい加減にしなかったことが変わったかなと思います。

Q 今日は気温が高かったが、影響は?
立ち上がりの15分はものすごく、セカンドを拾うところだったり、、ドリブルの仕掛けだったり、うちとはスピードが違ったので、かなり選手はばたついたと思います。ただ、これは続かないなと。我々もそうですけど、どっちが我慢強くやるかという意味では、うちが0−2から少し踏ん張ったと思います。気温は高かったですけど、湿度はそこまで高くなかったので、うまく給水しながら戦うのが今日のポイントでした。

Q 前半は消極的で、後半に勝負に出たように見えたが、この展開はプラン通り?
浦和がもう少し、バイタルを使ってくるかなと思ったら、大きな展開ばかりでした。それは向こうが読んでいたからだと思います。後半はおそらく変わってくると思ったが、サイドハーフの守備を変えて、辛抱強く、相手の大きな展開をスライドして守るというのがうまくいったと思います。

中に入る、縦パスを入れる、フリックをするというのがあまりなくて、右から左、左から右に振って、セカンドを拾うというのが多かったので、我々の守備ははまらなかったです。FWが積極的にプレッシャーにいくプレーヤー2人ではないので、どんなもんかなと思っていました。本当にハマらなかったです。

後半は変わってくると思いましたが、相手は大きな展開なので、しめてスライドしていくという対応でいくと、少し外でも取れるようになったし、予定通りスライドで間に合うようになったので、少しはよかったと思います。3点目のように、ドリブルの仕掛けが増えてくると苦しかったと思います。

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