【島崎英純】2017Jリーグ第14節・柏レイソル戦レビュー

浦和の狙い

日立台を埋めた満員の観衆。サッカー専用スタジアム独特の圧迫感はホームチームに勢いを与え、連戦の疲労を蓄積させたアウェーチームは防戦を強いられた。

浦和は4日前に済州ユナイテッドと120分の激闘の末、AFCアジア・チャンピオンズリーグ・ノックアウトステージ・ベスト8への進出を決めていた。リーグとACLの両タイトル制覇を目論むチームは当然ベストメンバーで臨み、体力を激しく消耗しながらも結果を得た。かたや柏レイソルは浦和と同日にYBCルヴァンカップ・コンサドーレ札幌戦を戦ったが、すでにグループリーグ敗退が決まっていたためにターンオーバーを敷いて主力メンバーは休養を与えられていた。双方の置かれたシチュエーションにはかなりの差異があったわけだ。

浦和レッズには事前のプランがあった。遠藤航が語る。

「柏のセンターバックは背後のフィードボールへの対応があまり良くないと分析されていたので、それを狙おうとは思っていました。また、ボールは相手に持たれてもOKだとは思っていました。全部行くと消耗するという話もあったので、ブロックを敷いて守るのも必要だとは話していました」

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